EUの法律ってどのようにして決まるの?
先日のnoteで、欧州議会とEU理事会がCBAM導入について暫定且つ条件付きながら、合意に至ったという話を致しました。
ここで、「法律って、立法府である国会で決まるのじゃないの?」と思いませんでした? 私は、前々から不思議に感じていました。「EUの国会である欧州議会が決めるものでしょ」と。
ということで調べてみると、駐日欧州連合代表部のサイト「EU MAG」に説明がありました。それによると、EUには以下の7つの機関があるそうです。
この中で、立法に関わるのは以下の3つの機関。
法案提出権は、特別の場合を除いて、欧州委員会が独占しているそうです。欧州議会もEU理事会も、欧州委員会に法案提出を要請することはできますが、提出するか否かは欧州委員会の裁量だとか。
その提出された法案は、基本的に、EU理事会と欧州議会が共同で採択。つまり、EUの立法府はEU理事会と欧州議会なのですね。
なので、「EU理事会と欧州議会が合意に至った」ということが、ほぼ間違い無く採択されるだろう、CBAM導入は事実上決定ということになる訳です。
個人的には、EU理事会と欧州理事会が別機関であるというのが驚きでした。
詳しくはこちらをどうぞ。
法案の作成から提出、採択の過程は複雑でとても理解できませんが、このあたりの最低限の知識があれば、欧州で検討されている施策が、今どのような状態にあるかが、およそ分かるのでは無いかと思いました。
まず、「EUの法律は欧州議会とEU理事会で決まる」と覚えておきます。
いいなと思ったら応援しよう!
もしよろしければ、是非ともサポートをお願いします!
頂いたサポートは、継続的に皆さんに情報をお届けする活動費に使わせて頂きます。