COCOA狂想曲
今回、新型コロナに罹ってから一番「はいー??????」という事が多かったのは「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOAココア)」関係のやりとりでした。
このアプリには最初から興味があって、リリース直後には入れていました。
しかし、近くに新型コロナに罹った人はなく、電車などで接触した事もないので画面もこのままでした。
【1日目】
ところが自分が新型コロナに罹ってしまいました。周りにCOCOA入れてる人も多かったし、これはどうやって陽性登録するんだ?
…とりあえず保健所に申告すれば登録に必要な番号が来るらしい。
じゃあ、次に来た保健所からの電話で聞けばいいんだな。
その「次」というのは健康調査の電話でした。
その保健師さんに聞いてみました。
「あの、COCOAってアプリに登録しているですが…」
「ここあ?」
「え…(まさか知らん、とかちゃうよな?)えーと、厚生省の…接触確認アプリってやつ…」
「え?なんですかそれ?」
(知らんのかーい!)
ここで、私がCOCOAについて説明する羽目になり、ようやくそんなものがあるらしい、と理解した保健師さんは
「ちょっと待ってくださいね…(多分隣の人に)あのね、この電話の人がここあ、ってやつに登録してるんで………(小声になる)………お電話代わりました。この件は厚労省に送りますのでお待ち頂けますか?よろしくお願いします。」ガチャン
えーと…健康調査は終わってたんで良いんだよね???
最初の保健師さん、こんなんだと絶対どっかからクレームこないか???
その日は待てど暮らせど厚労省からの連絡というのは来ませんでした。
接触から14日経てばデータが消えてしまう、と言っているのに、1日待つって何??
既に確実に接触した知り合いはCOCOAに何も反応がない!とプチパニックを起こしていました。
【2日目】
この日は日曜日。入院をしましたが、厚労省からはなんの連絡もなく。
どーなるんやろう…
【3日目】
この日は月曜日でしたが祝日でした。
保健所からまたまた健康調査の電話がかかってきたので、この保健師さんにもう一度COCOAの事を訴えてみました。
この保健師さんはCOCOAの事を知ってはいましたが、部署が違うとのことで、調べて折り返し電話をくれました。
曰く、とりあえず何らかの形で連絡があるはずだからお待ちいただけますか?との事。
待つしかないのね…
【4日目の朝】
連休明けの火曜日。
ようやく保健所のCOCOA担当という方から電話が来ました。
待ってたよー!
曰く、そこの部署は土日祝は休みらしい………
え?それって何なん?
COCOAって1日を争うモンちゃうん???
保健所のお仕事を増やしたい訳じゃないけど、なんかモヤッとするなぁ…………
んで、その電話は待ちに待った陽性登録番号を教えてくれる電話ではありませんでした_| ̄|○
え?もう4日経ってんねんで。
なんでなん???
何の電話だったか、というのは「本当に」陽性情報登録をされますか?という「確認電話」でした。
COCOAに陽性を申請すると近くにいた人に通知されますが、そこから誰がかかった?という患者探しが行われる事があるそうです。
(氏名が公表されるわけではないけれど、誰と近かった、とかは距離で測られるので、会社内とかでどの机、とか推定されてしまうそう)
なので、かかった事を周りに知られたくない人はCOCOAの陽性申請しないそうです。
私はSNSで公表してるので別に構いません、と返事しましたが…担当者の方は一瞬引いてました…
確かに…お休みしていても「コロナに罹患しました」ではなく、「ちょっと体調崩していて…」と言ってた人がCOCOAで「バレてしまう」可能性もあるのだなぁ…でもそれだと、COCOAの意味半減するよなぁ…
COCOAに登録する時点で、そういう所は半強制的に了承した、っていう仕様にすれば良いと思うんだけど…
あとは厚生省から連絡が行きますが、電話にしますか?メールにしますか?と聞かれ、メールアドレスを口頭で伝えるのに躊躇した私は電話を選択しました。
【4日目の夕方】
ここからは思ったより早かったです。
夕方には厚生省からショートメールが来ました。あれ?電話ってショートメールの事なん?まさかとは思うけど、私が大阪で初めてのCOCOA陽性登録じゃ無いだろな…なんか反応がチグハグなんだよな…
ショートメールの内容は以下の通りでした。
1時間以内に打てってそれもまたご無体なww
その後COCOAに打ち込んだら最終画面がこんな感じ。
これって確実に共有を押さなきゃいけないんだろうけど、こんな画面必要かな?
さっきの感染隠したいとか全部アプリを入れた時に全て公開了承済みという規約にしてしまえば良いんじゃないのかな?
正直、こんな事で保健所の手を煩わせるのはなぁ…とも思いました。
ともあれ、これで私のCOCOA陽性情報登録は完了した訳ですが、この時既にCOCOAを入れていた友人達とはこの日で14日経っていた為、接触者としてのアラートは鳴りませんでした。
そして、今の私のCOCOAの画面はこんなのです。
いや、変わらんのかーい!
本人が変わらんてギャクかなんか?
【一連の騒ぎの後】
そもそも保健所の職員さん自体がCOCOAをイマイチ理解していない、という都道府県もあるのだという事を、この後ネット記事で知りました。
接触確認アプリ、入れてるのに「陽性登録」できない... COCOA「処理番号」届かぬ事例複数、いったいなぜ?
大阪も情報のアップデートが出来ていないのか、実に4人の人にたらい回しされてようやくでした。
陽性情報登録者は8/16時点で287件しかないそうですが、いくらアプリの出来が良くてもそれを運用する保健所が理解できていなかったり、自分だと判るのが怖くて情報登録をしない日本人の特性?などに阻まれて、うまく活用できていないなぁ…というのが正直な感想です。
COCOAの登録時にもっと陽性時の情報開示に対して厚生省が主導権を持てる事(だってイチイチ聞くから皆腰が引けるんだよね?最初はそんな事何も考えていないのに)、土日祝もデスクは開いていて、素早い対応をする事。
こういう事を積み重ねていく事でこのアプリの信頼性は上がると思います。
今まではCOCOAで濃厚接触疑いが出てもPCR検査を受けさせてくれなかった所も厚生省の指導で受けられるようになったみたいですし。
使ってくれのお願いだけではなく、もっと使いやすくなる具体的施策を考えて欲しいですね。