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詩 散文集

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#自由律俳句

残り香|自由律

シャンプーの 残り香 浴衣 流鏑馬の 篝火  流れる 夏の水灯

13

一人がいいね|自由律

一人はいいねと 思うけれど 一人じゃない

夏の惑星|詩

さかのぼる 窓枠に肘をついて 火星の運河を想っている 甘い夜風がカーテンを揺らすとき 夜空…

11

SUMMER RIDE|詩

誘う南の風と 夏の真夜中の底で 失われた先 終わりの先で 始まり 信号機 ヘッドライト ボーリ…

背景|詩

さざめく記憶の海景曇下 君の姿はいつしか消え その実感だけが降り積もる

火曜日の朝|自由律

朝起きて 歯を磨いて ヒゲを剃る 僕は君から自由になったけど、 なんだかベッドの上に脱ぎ捨て…

思い出す|自由律

キッチンに 差し込む日差しが 鮮明で レイドバック レイドバック

ビッグ・サー・サマー|詩

僕のビック・サーの夏は 朝早い電車の中で過ぎていく 頭を外して おけたらいいのに 弱冷房は…

久しぶり|詩

久しぶりの街は 10日たてば当たり前で 新しくなった仕事は通勤で すでにあたり前になってしま…

きになる|自由律

きになると 君が言う 気になると 僕は思う

みつけた|詩

見つけたぞ 何を? 味噌汁に浮かぶ豆腐を 茶色いソースに 漂うワカメを