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詩 散文集

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#私の作品紹介

無い

薄い水面で溺れている 解決策はいつもある 月よナイフを研ぎ澄まし 砂漠の眠りを躊躇いつつ …

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その旗を振って/詩

暗い水面が映す 暗い心は モノクロームの夢で 僕らを包んで 黄昏の彼方に 運び去ってしまう 神…

テル|詩

一人離島の丘から 光り輝く3つの日の入りを見た 君に衛星電話をかけながら

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Questions|詩

かけ離れた名前を しっかり殺して詰め込んで 夜が 君を 全てを盗む頃に 長く続く緩やかな坂…

11

プロローグ|詩

誰もいない真夜中のグラウンドの 朝礼台に寝そべって 僕ら3人はじっと流星群を見上げていた …

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SUMMER WARS|詩

課題図書を投げ出して1998 畳の上ゴロゴロ いいな  どっか 遠く 波音 聴こえる祭囃子が こ…

10

やがて飛行機に乗る|詩

会わなくなり 意味は去り 何れ遠くの風のように 退屈 嘘 かき集めてただけなのに 曲がる3つの角の先 うつす何にもない土曜日 離れた台詞 書きかけの詩をなぞるよに 「人のいないとこに行こうよ」 「ねえ、二人で」 「海のサボテン・ランドとか」 「秋の枯葉を通りで踏み分けよう」 「手をつなごうよ」 「冬になればマフラーに」 「外の雪」 「パーティ・タイムさ」 会わなくなり 意味は去り 何れ遠く渡る飛行機 退屈 嘘 かき集めてただけなのに

明けの宵|詩

明けの夜の鳥が 青をすくよ 声は やがて消えるよ 君の片腕がするりと はるか遠くの氷山 横た…

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15|詩

私の過去と あなたの 15歳が 重なる 千年 波は寄せる ねえ ねえ ねえ 黙ってよう 月の窓辺…

11

見つけた|詩

ワンルームのアパートと 少し大きな家に挟まれた 広い道 車はほとんど通らない 気がつくと私は…

14

リピート|散文

「そこで何をしてるの?」    その言葉が福音のようなものだったと気づくのはずっと後のこと…

12

恋に落ちた|詩

始まりから 終わりが見えた だから 静かに 笑顔よりも 泣き顔がみたい 抱きしめた 何も不…

20

街|詩

猫も眠り込む 昼過ぎ ボタンダウンと デッキシューズ 街を歩く 微かな潮の匂いと 記憶と  ア…

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家路|散文

ここは瀬戸内海を見渡す古い石畳が残る坂の多い街 どこぞの国の艦船がこちらに砲台を向けのんびりとしている 下駄の音をからころさせながら坂を登ると 血の色みたいな真っ赤な夕日がすべてを染めていて 僕はそれが五月蝿くて耳を塞ぎきつく目を閉じると 神奈川の山深い早朝前の岬の中にぽつんと居た 夏といってもその時間の空気はとても冷たく涼やかで 僕は港のあるところまで歩こうと試みたのだけど 森は深くなりやがて時間も逆行しだし ついには自分と影の判別も出来ないほどの暗闇の中 どこにも繋がらな