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詩 散文集

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#スキしてみて

tranquilizer generation|詩

退屈な痛み部屋の中 君は日がな壁を見続け 意味のない祈り増えてくレコード 彼は湖 親の車 …

Night Driving|詩

口笛吹いて 君が連れ出して 名もない夜にドライブ 嫌なことなど全て 忘れて 今 広がるカーブ …

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一人がいいね|自由律

一人はいいねと 思うけれど 一人じゃない

火曜日の朝|自由律

朝起きて 歯を磨いて ヒゲを剃る 僕は君から自由になったけど、 なんだかベッドの上に脱ぎ捨て…

「また、やろう」|詩

「また、やろう」by sea my past 落ちる砂浜も 最後の言葉も ビキニ・ガール 届かない 止めて…

1996|散文

 辺りはすっかりオレンジ色にかわっていた。風は柔らかくまだ生ぬるかったが、水の中に長く居…

「坂道」|詩

「坂道」 急な坂道 松風通って5月 僕はまた宙返り 思い出のプールサイド 裸足の冷たさ ぬくもりは君 いつだって君 唇閉じて 指あてて 触れられないところに 現実がある 子供達のざわめき 遠い過去 忘れていること 覚えていること 7・29 青い空が 真っ逆さまに落ちてくる

「15」|詩

私の過去と あなたの 15歳が 重なる 千年 波は寄せる このまま ねえ ねえ 黙ってい…

レコード屋のアルバイト|散文

「今日も暇だね」と山田さんは言った。 「そうですね」と僕は言った。  その日の遅番は僕と山…

やがて飛行機に乗る|詩

「やがて飛行機に乗る」 会わなくなり意味は去り やがて遠くの風のように 退屈 嘘 かき集めて…

自由|詩

「自由」 頭は饒舌を離れ どこか異国の地を彷徨うように 羊の群れを追い越し 岬の先の夕暮れ…