私的コロナ時代の記録③
[記録③5月2日]
今週は「コロナ疲れ」がでていた。明らかに怒りっぽい。何かのコロナ感染を見分けるポイントに「様子がおかしい」とあって、娘に「お母さんはいつも様子がおかしいからわからないね」と言われる。誰もいない森をゆっくり散歩したら精神的に持ち直した。
洗濯機、エアコン、家電が次々壊れる。新井英夫に言わせると「土用だから」らしい。娘のオンライン授業のために、というかPCのために不要不急のエアコンで「不健康な環境」を整える。PC開発者はぜひ暑さに強い機種を開発してほしい。空調のきいたラボではなく自然が厳しいアウトドアで開発したら良いと思う。
時間はたっぷりあるはずなのに「自分のための時間」が細切れにしか回ってこない。集中する時間が取れない。子どもが小さかった頃を思い出す。いま私は明らかに逆境である。しかしそういう時に限って10年ぶりに五線紙を引っ張り出したりSNSをしている。思えばいちばん自分の時間が無かった時代にいちばん曲を書いている。逆境が好きなのかもしれない。
平沢千秋からブックカバーチャンスのバトンが回ってくる。もともと本を読まない子どもだった。いや違う。好きな本だけを経典のように繰り返し読むタイプ。だから生涯読書数はかなり少ないはずで「7冊」は楽勝だと思いきや全くもって絞れない。仕方ないので1986〜1999に限って苦戦中。
父が「亀がない」と部屋を探し回っている。PCのマウスだった。
週の半ば、ストリングラフィの鈴木モモとZOOMミーティング。接続に30分近く手間取るも、気持ちの上では空間や距離は感じない。しかし時おり目が半開きのまま静止画像になったりする。不思議な時間だ。アーティストがこのままでいいはずないジレンマを共有しつつ、即興カフェもなんとか実現したいと思う。よくある分割画面とかオンラインではないかたちでやりたい。天の邪鬼。
週末、2階のトイレのコンセントにWifi中継器を差したらZOOMが劇的に早くなった。そのうちトイレ内でZOOMをする日が来るかもしれない。
母と関わる時間が増えると子ども時代のトラウマがフラッシュバックする。小学校1年の頃、国語の宿題で「“たかい“の反対を□□□に書きなさい」という問題に「いかた」と書いて激怒されたことをふと思い出した。「反対の意味」とは書かれていないのだから私は間違ってなかったよ、と55歳の自分が7歳の自分に言い聞かせてる。
※敬称略
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