conneは南九州市の空き家と移住の総合案内所です。こちらのnote『conne channel』では南九州市内で事業を営む地域の人や移住者として新しい取組に挑戦する人などを紹介し、まち・ひと・想いの見える化を進めていこうと思います。
人と人との繋がりがあるからこそ
知覧町出身の江平さんは高校卒業後、県内の大学へ進学。アルバイト先の大手家具メーカーの魅力に惹かれ、その会社へ就職しました。愛媛や福岡など、今までと違った環境で仕事をする中で一番肌に感じたのは“人と人との繋がり”だったといいます。
家具メーカーでは4年勤務。その後、故郷である南九州市役所へ入庁することになります。
入庁後はふるさと納税関連の業務に 2 年間従事。3 年目は企画課情報政策係の担当となり、現在 4 年目は DX 推進係として日々業務に勤しんでいます。
プライベートではソフトボール協会に所属し、大会の運営サポートなどにもあたっているのだとか。地域に溶け込むことで、さらに新しい繋がりが生まれているそうです。
必要な情報を届け、不安を安心に
“移住”の観点で今の江平さんだからこそできることは何か。そこを訊ねると、出てきたのは“情報発信”というワードでした。ホームページのリニューアル、みなコレクーポン事業、市LINEプレゼント事業、一般募集イベントの情報発信など取り組む中で一番重要だと考えているのは災害時の情報発信だといいます。
災害時にはいかに市民に正しい災害情報を迅速に届けられるか。ネット社会が年々発展し、様々な情報が錯綜する時代背景からも、まずは市の情報が最も信頼できるものと意識してもらいたい。市はスピード感をもって情報を発信することで一人でも多くの市民の生命や安全の確保ができると考えているそうです。SNSでフェイクニュースが拡散される前に正しい情報が手元にあるようにしたい。そこで、災害時の情報発信については、一元化しているそう。各部署から一斉に情報を吸い上げ、緊急用のホームページに切り替え、1ページに全ての情報を集約。更にLINEを活用しながら情報発信することで、以前より災害時のホームページへのアクセス数が10倍以上に増え、市への問合せが激減したのだとか。
他にもホームページをリニューアルしたことで空き家バンクのページのアクセス数や検索件数が大幅に増えたといいます。
小さなことを積み重ね、シビックプライドを醸成する
江平さんにとって南九州市の魅力は特産品や文化、景色などたくさんありますが“人の温かさ”だといいます。
情報や繋がりが簡単に手に入る時代になり、リアルな温度感のある人との繋がりが減りつつあります。それでも、リアルなコミュニケーションを積み重ね、市民が安心して暮らせるように日々地域を走り回っている行政職員の存在を知るだけで心強い気持ちになりました。情報発信とは何か?安心できる暮らしとは何か?そこも改めて見つめ直す取材となりました。