
開催レポート【CONNE CONNECTION VOL.2】「「DIYで空き家を活用するって”実際どうなの?”」-コミュニティ大工が教える座学とDIY実践編-」
本イベントの目的についての紹介
2024年12月7日(土)に南九州市の「磯のや、」にて、「南九州市 空き家と移住の総合案内所 CONNE」主催のイベント「CONNE CONNECTION vol.2」が開催されました。
「CONNE」とは、南九州市の空き家と移住の総合案内所です。CONNEの公式ホームページや公式Noteでは、南九州市内で暮らす人々の紹介や空き家や移住に関するイベントのお知らせや開催レポートなどの情報発信を通して南九州市のまち・ひと・想いの見える化を進めています。

本イベントは、空き家や移住の具体的な取り組み事例における「実際どうなの?」というリアルな部分を深堀りし、参加者も一緒になって地域活性化に向けた解決策を考えていくことを目的としたイベントです。
今回は、株式会社まるのこラボの代表取締役兼コミュニティ大工である加藤潤氏を講師にお迎えし、DIYで空き家を活用する「実際どうなの?」という題材において、座学や対話、そして実践まで行うという盛り沢山な内容で行われました。

第1部 座学 -空き家活用とコミュニティ大工について-
まずは会場である「磯のや、」周辺の石垣集落を歩いてまわり、「潮や、」や「ふたつや、」といった周辺の空き家活用事例を見学したのちに、空き家活用とコミュニティ大工の説明が行われました。

加藤氏から、空き家を再生することの意義、再生のポイント、契約の内容やコミュニティ大工の位置付け、そして施主も巻き込んだコミュニティがうまくいく方法を、赤裸々に話していただきました。

第2部 座学 -参加者のディスカッション-
今回のCONNECTIONでは参加者同士の会話の時間も多く取られ、参加者同士の取り組みや、関心ごとを発表しあい、コミュニティ形成が行われていました。
参加者から加藤氏に対する質問として、空き家の借り方(値段の決め方や、契約への進め方など)、空き家から出る家財をどう扱っていくか。など質疑もとても盛り上がりを見せていました。

ランチタイム -実際に現場飯を食べよう-
今回のCONNECTIONの特徴でもある、現場飯を参加者全員で食べてみようという取り組みも、参加者同士の話に花が咲き、さらに近くの番所鼻公園でツリーハウスの施工を行っている高橋素晴氏のチームも現場飯に参加し、前日に届いた猪を皆で分け合うという特別な体験もできました。

第3部 現場施工体験 -実際に空き家改修を体験してみよう-
昼食後は、本日のメインイベントとも言える実際の改修体験を行いました。
・天井裏から家財を運び出し、断熱材を強いていく「天井裏チーム」
・新しく居室の床を作っていく「床新設チーム」
・キッチンの床にビニルタイルを貼っていく「キッチン床チーム」
と、3つのコンテンツに別れての体験となりました。
天井裏チームは長年天井裏にいた家財から出る埃にまみれ、顔が真っ黒になりながら作業をしていました。屋根裏にはタイヤや建具など、多くのものが詰まっていました。

床新設チームは色々な工具を使い、学びながら防湿シートから下地、スタイロフォームづめ、床張りまでの工程を一通り経験していました。

キッチン床チームは実際にビニル床シートを敷き詰めていく作業を行い、作業分担をしながらキッチン一面を仕上げていきました。

イベントを通して
「CONNE CONNECTION vol.2」は宮崎県の串間や志布志といった大隅方面、さつま町の北薩方面、さらには移住先を探して全国を旅している参加者の方も含めて、遠方からもご参加いただき、総勢17名での作業となりました。加藤氏のコミュニティ大工という不動産から建築、施工の分野を絶妙な立ち位置で横断している仕組みを学びにくる方、現場の作業を学びにくる方が集まり、それぞれ普段活動されている職域の違いからも様々な話題に溢れた会となりました。

今後、お互いがお互いを助け合い、色々な場所で空き家の活用が進んでいくことで、参加者だけでなく、その周辺の方の意識も少しずつ変わっていくことで活性化していくことを期待したいと思います。

【加藤 潤さんのプロフィール(鹿児島県地域連携アドバイザー)】
https://www3.kagoshima-pac.jp/wp-content/uploads/2024/07/04_%E5%8A%A0%E8%97%A4%E6%BD%A4.pdf
【コニュニティ大工についての紹介】
・空き家再生の新手法 鹿児島の“コミュニティ大工” 加藤潤が拓く未来
https://qualities.jp/article/kato-ei
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お問い合わせ
CONNE運営事務局 (株式会社オコソコ内)
E-mail::conne.minamikyushu@gmail.com[蔵元・徳田]
CONNEの公式HP