
心境の変化
この1年ちょっとで大きな心境の変化があったのでここに書き記しておこうと思う。
結論から言うと、自分の幸せを見つけるためにジョブチェンジしてもいいかなと思えるようになったことだ。
この会社でやりたいことってなんだっけ?
理系の大学を卒業し、新卒で大企業といわれる今の会社へ入社したのは十数年前。あこがれだったモノづくりの現場、研究、品質管理の仕事を経てふと気が付がつくと「あぁ、もうこの会社でやりたいことってないんじゃないか」と思ってしまった。
そもそも就職活動をしていたときに大事にしていたのは
①奨学金を返せて、親に仕送りもできるくらいの安定した収入
②女性でも結婚・出産で退職しなくていい
③子育て中は時短勤務が可能
④社員の離職率が低い
⑤大学で学んだ専門性が活かせる
⑥技術職の海外勤務あり
だったように思う。やりたいことって⑥技術職での海外勤務くらい。
当時はカンボジアでのボランティアをしていたのもあって、アジアに拠点のあるこの会社で現地のコネを作ろうと思っていたんだっけ。
ところがそれぞれの項目は実現不可能もしくは満たされた状態となり、次の目標が見いだせなくなってきた。
大企業のメリットとデメリット
今の会社は大きな会社だけあって、福利厚生はしっかりしているし、リストラはしないということを何より大切にしている面、このままこの会社へ所属することは十分なメリットがある。会社の空気もゆるい、昔ながらの日本企業という感じ。④社員の離職率なんて経済紙に載るほど。
ただ、管理職が目に見えてきたところで気づくこととなったのは、昔ながらの日本企業ゆえの安定志向と監視・管理タイプの管理職の多さ!
②、③に言われる女性の働きやすさなんかも結局はシニア世代の「あたしたちの時代は育休なんてなくて、大変だったんだから」とことあるごとに言われるし、
⑥技術職の海外勤務も機会があるのは役職的にもう少し上。完全男職場なようで風紀の乱れが酷く男でも独身はだめだし女の子持ちなんて論外。
社員の平均年齢ももう少しで50歳を超えるとかなんとか・・・でとにかく頭の固くて融通の利かない人間が多いのが苦痛に感じるようになってきた。
そもそも好奇心旺盛でいろんな事に挑戦するのが好きな自分にとってふと立ち止まると
あれ・・・?思い描いていた人生と違ってない?と思ってしまったのだ。
②の結婚・出産イベントを乗り越え子供たちから少し手が離れてきた今、③の時短勤務は減給が大きくてモチベーションの維持が難しいと感じるようにもなってきた。
このままこの会社にしがみついていればあと20年は持ちそうだし、それまで安定した収入が得られるのはありがたいとずっと我慢してきたのだが、役職は上がっても職務域はかわらず自由度がなく窮屈に感じる出来事が立て続けに起こり、心が病みかけた。
というかここ数年は病んでいるのを必死に隠して生きてきたと思う。
心を壊してまでしがみつく必要はない
幸か不幸か、精神的に病んで退職し、療養後再就職した例が身近に何例かあって、私もこのままこの会社にこだわって心を壊す必要はないのだな。会社の風土や方針は数年で変わるものでもないし、早めに逃げることが一番の対処法なのかもしれない。と思い始めた。
収入が減っても夫婦どちらかが働いていれば、生活は何とか回るし、最低限の収入でもいいんじゃないかと思うようになったのは夫が以前に2度鬱を患い退職したことがあるから。
あの精神状態に対処する大変さを思い出すと、やはり壊れる前に逃げてしまうのがいいかと思い至った。
今年の目標
今はのんびりと転職活動中。
業界的に専門を生かした仕事はかなりあるので、せっかくなら異業種で新しいことにチャレンジしたいところ。
ザ・日本企業の風土にやられかけているので、今までとは違うベンチャーなんかでバリバリ働くのも面白そう。でも専門性が合わないから、採用につなげるのはむつかしいかなーと思ったり。
今、完全にキャリア迷子・・・
なんとか今年のうちに方向性を見出したいと思うこの頃。