ポケモン俳句結果発表③
杉田家に行きたーーーい!!!!!!
ラーメン二郎八王子野猿街道店2に行きたーーーい!
どうも、コンフィです。
さて今回は連作部門の①です。2作品見ていきます。
連作部門は全体の流れ+特に目を引く数句を鑑賞という形にします。
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まずはいさな歌鈴さんのこちらの連作。これは、1番コンセプトもわかりやすく芯が通っていると感じます。句を読むたびにわかる人には映像が浮かぶ喚起力が凄い作品です。
歴代のポケモンの映画の公開順というのが流れですが、特に驚いたポイントが2つあります。
①絶妙な省略と切り取り
それを1番感じたのは2句目です。元ネタは恐らく2002年の映画「水の都の護神 ラティアスとラティオス」です。
そう、もうお気づきですね?
青赤の兄弟はラティアスとラティオスを指します。この言葉選びがもう本当に絶妙なんですよねー!!
もちろん他の要素からたどり着く事もできますがこの書き方をする事でうまく兄弟が存在する目線を作り出しています。
最後にみづの春と言われた時に神秘的な光景がぐわっと立ち上がってきます。
②作品の濃淡
ポケモンの映画はこれまでに20を超えています。それを全て描こうとすると10句では足りません。この作品の特徴的な部分は6〜8句目です。実はこの3つは「ポケットモンスター キミにきめた!」の句です。
そして、6句目は存在を描写しているのに対し7.8句目は作中主体が軸となっています。この絶妙な思いの込め方が連作全体の世界を広げてくれます。6句めの"寝坊の子"(サトシ)が始まりを表し、この位置で改めて描かれる。
この連作は、単にポケモンを知っていても、俳句をやっていても出来ないと思います。映画の一作一作を愛し、その中でも俳句的技術をポケモンの邪魔をしないように盛り込む。
これは作者を知ってからではありますが、流石いさな歌鈴さんという作品です。
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続いてはこちら、伊藤映雪さんの連作です。
全ての句に使われているカイリューはドラゴン、飛行タイプのポケモンであり、私のXのアイコンのポケモンです。おそらく挨拶句ならぬ挨拶連作みたいな感じでしょうか。本当にありがとうございます。
さて、句の方を見ていきましょう。この連作の最大の魅力的な点ですが、実は一言で言えます。それは
カイリューが動かない
です!季語が動かないのではありません。カイリューが動かないのです。この句を是非別のポケモンに起きかえてみてください。動かないんですよ〜〜他のポケモンにはない強さと可愛さ、おおらかさを引き出せている連作と感じます。
特に目を引く2つをご紹介致します。
人に撃つはかいこうせん鳥渡る
ワタルですね。なんで人に撃ったんでしょうか。なんでワタルはこんな指示をしたのでしょうか。
わからない人に軽く説明すると、ゲームの中でワタルというトレーナーがいて、そのパートナーがカイリューです。ワタルはカイリューに住民(ちょっと悪い人)はかいこうせん を撃つよう指示をしました。
季語が本当にいいですよね。この光景に対して鳥渡るという季語が関係ないようでなんか感じる。けどそこまで関係はない。この感覚が素晴らしいなぁと思います。
これが起こっているチョウジタウンという街は本当に懐かしくて長閑みたいないい雰囲気がありますし、季語の選択も街にバッチリハマっています。
大食ひのカイリューのゐて花見かな
これ、サトシのカイリューなのかな?そうじゃないとしてもかわいい光景ですよね。カイリュー以外のドラゴンポケモンだとヌメルゴンとかは選択肢にありそうですがちょっと湿っちゃうかなぁと感じます。
"ゐて"の2文字もさりげないながらも観察している事が伝わり、花見をしている人の表情まで映っています。
全体的ですが、カイリューへの描写の質が高く、様々な場面を詠むことで飽きない連作となっておりカイリューの様々な表情が見えてくるので読んでいて非常に楽しかったです!!!