残念な上司の話
とても残念な上司がいた。
幸い私の直属の上司ではなかったので、業務上とても困るということはなかったけど、反面教師として忘れないように書いておきたい。
先日急に、実は退職することになったと個室に呼ばれて打ち明けられた。驚いたのは私だけだったようで、彼の部下や他のメンバーの反応は冷ややかだった。
それからすぐ、先週突然あらぬ疑いをかけられた。
まだオフィシャルにアナウンスしていないのに、私が他のメンバーたちに彼の退職について色々話して回っていると言う声がチラホラ聞こえる、人事として不適格だという旨の連絡が突然彼からメールで届いた。
今のチームの雰囲気を考えると、そのような話にすることで私を蔑め、相対的に自分のバリューを上げたい人の仕業だろうなと直感的に思った。
こういう経験をするのは、もう何度めだろう。
今回の事件だけではなく、プロフェッショナルではないポリティカルな動きに嫌気がさしている。どこに行っても同じなのだろうか。
その上司が残念だったのは、君のことを信頼していると口では言っておきながら、真偽のほどを確かることもなく一方的にメールで疑いと仕事への不適格を連絡してきたこと。チームの中でポリティカルな動きや評価に関するセンシティブな状況があるのを知っていながら、とても狭い視野でしか周りとのコミュニケーションができないこと。
もう辞める人なので関係ないのだけど、こんな器の小さい上司にはなりたくないなと思う。
さらに一昨日の話。
その上司は人望がないので、退職のアナウンスをしてからもランチタイムにFarewellに誘われることもなく、毎日予定がら空きの状態であることが判明。
先日の疑いの話もあったし、仕事でお世話になったこともあるのにこのまま二度と会わないのもすっきりしないので、ランチタイムに1:1ミーティングを兼ねてお時間を頂いた。
ランチを食べ始めてすぐに後悔した。
彼は延々と自分の強みや過去の仕事の功績を語り、聞き飽きた頃にはチームに残る部下の悪口を話し始めた。
そして、私が人事部長に向いていないこと、私の今の上司がイエスマンでない私を嫌っていること、見当違いなキャリアアドバイスを一方的に伝えてきた。
もう笑いが込み上げそうなくらい残念だった。
私は部下をエンパワーしたりモチベートしたりコミュニケーションができる上司になろうと強く思った。
彼のように最後の挨拶でほぼ誰からも惜しまれない上司にならないためにも。