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トリマーは職人だから。。。

一般的にトリマーとは犬や猫を洗い、カットすると考えられている。
しか~し、トリマーとは洗ったり切ったりできる人だけれども
一番大切な要素は、その犬猫の状態をきちんと把握して
病気の兆候を見つけたり、怪我の状態をチェックしたり、体調を見たり
と、本来は犬、猫のために重要な役割があると個人的には思っている。

全身に触れる、毛をかき分けて皮膚被毛の状態を見ることができる。
飼い主さんでも気が付かない『なにか』を見つけることができる人。
が、トリマーであると信じたい。

もちろん、洗って、乾かして、切って、可愛いは正義!
という、当店のトリマー。
彼女は、犬猫の異変にすぐに気が付く。

口臭だったり、皮膚の状態だったり、関節の異常だったり
小型犬に多いパテラ。これは遺伝性疾患とされている。
人気犬種を何も考えず乱繁殖した結果、パテラを持っている小型犬は
実に20%~30%といわれている。
つまり、6,7頭に一頭はパテラまたはパテラ予備軍。

小型犬は飛ばせてはいけない。というのはこれのせいである。
当店に来る小型犬の中にも、パテラの子が多くいる。
だからこそ、見ただけで見分けられなければトリミング中の事故につながる

トリマーとは、外見でわかる疾患には敏感に反応できなければいけないし
皮膚、被毛の状態については、当たり前に理解できなくてはいけない。

シャンプー剤を2,3種しか置かない店。
そんな数で、それぞれに対応できるわけがない。

だからこそ、皮膚被毛のケアのため、リペア剤にも力を入れている。
シャンプーの数? わかりませんよ。数なんて。。。
メーカーが同じでも用途が違えば、洗浄力も肌へのダメージも違う。
何種類用意しているのだろう。。。
数えたことはないが、いっぱいある(笑)

その中から、基本コースに使うシャンプーをチョイスしているわけです。
基本コース用のシャンプーとリンスだけでもかなり用意している。
皮膚、被毛へのダメージが気になる子にはスペシャルコースとして
普通のサロンでは使わないような物を用意しているのでそれは別料金(笑)

当店は、いつでも飼い主さんと相談してコースを決めます。
この状態なら、基本コースで充分です! という子がほとんど。
基本コースのシャンプー&リンスで対応できないほどの子は少ない。

トリマーは技術職。 洗う、切る、整える。 これは初級ですね。
トリマーは知識を常にアップグレードし、経験を重ね、
個々の状態を把握し、何を選び、何を選ばないか。

トリマーとは、ちゃんと個体を見て、状態を判断できる人のこと。
ただ、切ればいい、ただ、洗えばいいわけじゃないということを
ぜひ、知ってほしいです。