選ぶこと、選ばれること。
純血種を繁殖しているブリーダーは
犬でも猫でもスタンダード(基準)というものがある。
スタンダードはそれぞれの団体のルールブックに載っている。
それにそって、育種をするわけなのだけれど
ルールブックに載っていない部分については
ブリーダーの努力だけ。
ルールブックは全て文字。絵は描かれていない。
解釈はひとそれぞれ。故にブリーダーが望む
自分のラインというものが存在する。
トリミングをしていると、いろんな犬、猫に出会う。
ショードッグにも、ショーキャットにも出会うことがある。
『うちの子、勝てないんです』ときいても
なぜ?と思うくらい完成されている子もいる。
国内団体のショーの場合
袖の下があることも!
それって、勝っても意味があるのでしょうかね~。
と、いきなりブラックな話題からとなりましたが
私たちは、その子が美しくなるだけでなく
ショーグルーミングも手掛けています。
普通のトリミングと違い、毛の流れる方向
その子が持つ良い特徴を目立たせながら
その子の持つ弱点になりそうな部分を目立たなく
毛の向きや毛量を考え、色に拘り、
普段のその子を舞台に上がるその時を想像して
いつもとは違うお手入れをしています。
本来トリミングとグルーミングでは
意味が似て非なるものです。
が、日本で使われているトリミングという言葉と
グルーミングという言葉はあまり違いがないように感じます。
私は国内血統書団体の猫の猫種はほとんど信じていません。
血統書自体を偽造できてしまうことがその大きな理由です。
国際血統書団体は世界に9つ(猫の場合)
国際団体のキャットショーだからこそ、
厳しい世界であり、そこで評価されることが重要と考えます。
私は現役キャットブリーダーであり、
ドッグブリーダーは数十年前に引退しているので
犬の世界のことはよくわかりませんが
猫の世界は、インチキができることを知ってしまいました。
国際血統書団体に登録するためには
高いハードルがあり、そのすべてをクリアしなければ
血統書を手にすることはできません。
保護団体がペットショップから生き物を買わないで!
と、声高に叫んでいますが、私もそれには激しく同意です。
ただね、本気で繁殖と向き合っているブリーダーも
ほんの一握りですが、いることは知ってもらいたいです。
本気で向き合い、想像を形に変えていくための努力を
日々続けているブリーダーもほんのちょっとですが
いるのです。
選ぶこと。 選択するという事。
とても大切なことだと思います。
トリミングサロンの裏側を見てきた私にとって
サロンも選ぶ時代なのだと知ってもらいたい。
犬、猫ファースト。
犬が店の入り口で怖がるようなサロンにはしたくない。
猫がどんどん狂暴化していくようなサロンにはしたくない。
だから、お風呂練習コースがあるのです。
このコースはね、赤字覚悟で作りました。
間隔を開けずに練習すれば、
どの子も慣れることができると信じてつくりました。
お家では、無理でもここなら平気!
と、わんちゃん、ねこちゃんが思える場所にしたいのです。
当サロンの価格、わかりにくいですよね。
いま、大急ぎでウェブサイト改修工事しています。
お散歩の途中にでも、気軽にお立ち寄りください。
遠方からのお客様は一度お電話でご相談ください。
サロンオープンから一か月。
他と同じようなやり方には興味がありません。
犬も猫も人も幸せになるためのお手伝いができる場所。
私たちが目指しているのは、そういうサロンです。