見出し画像

同行避難って、理想論なんだよね

同行避難といわれ始めるようになって数年が過ぎました。
災害は突然やってくるものです。

同行避難といっても、避難所が動物の受け入れができない。
動物と一緒の受け入れができる場所があるにはあるけれど
そんなのはごくごく少数です。

世の中には、動物嫌いの人、アレルギーの人もたくさんいます。
狭い空間に人であふれかえる中、動物まで一緒となると
そのストレスは、相当なものになると容易に想像できます。

自身の住んでいる場所が、災害区域かどうか調べたことはありますか?
災害警戒区域は主に洪水、土砂、高波、津波となっています。
ハザードマップを見ると、自宅がどうなっているかわかります。

賃貸なら引越しもありでしょう。
持ち家ならば、そんなに簡単なことではないでしょうね。

近年、犬猫の多頭飼育が増えています。
一軒の家に、たくさんペットがいる場合同行避難は難しいでしょうね。

ハザードマップで調べてみると、最悪のケースの想定がしやすくなります。
すると、何を準備するかがおのずと見えてきます。

人の救援物資は比較的早く到着しますが
動物の救援物資はかなり遅れます。
これは、愛護団体が国の許可を取り動き出すからです。

海外では犬猫飼育税というものがあり、その税金が
シェルターの運営や、アメリカでいうところのアニマルポリスやK9の
運営資金に充てられているため災害時も動物に対して迅速な行動がとれます

日本ではペットを飼育するために税金はかかりません。
つまり、動物への資金が賄えていない状態が続いています。

ペット税をかけると、心無い人はペットを飼うことができなくなります
飼うだけで毎月税金を取られるわけですから
本当に大切にする人しか、飼育できないわけです。

これは、ペットショップや、ペット市場、大型繁殖場をつぶす結果に
なる可能性が高くペット税が正しく使われるなら必要だと思います。

さて、ハザードマップでご自身の住んでいる場所を調べてみた結果
どんな災害が起こりうるのか、どのような被害にあう可能性があるのか
わかるとおもいます。

当店はどの災害にも当てはまってはいないので
むしろ、同行避難できないときのペットの受け入れ先になれるのでは?
と、考えてはいますが、希望者全員の受け入れは不可能でしょう。

理由として、餌が足りない。水が足りない。ハードキャリーが足りない。
つまり、飼い主さんがペットのハードキャリーを持っていなければ
餌を持ってきてくれなければ、水を持ってきてくれなければ
預かり先として、預かっても餓死させる結果になることを示します。

飼い主さんはペット用避難袋を用意しておくことをお勧めします。
水は川や池が近くにあるなら何とか確保できるかもしれませんが
洪水被害の場合、汚物で汚染されるので使えなくなります。

餌と水、最低でも2週間分。
大きな災害の場合、ペットへの物資は2か月以上かかることもあります。

そして、持病があり服薬が必要な場合などは
あらかじめ動物病院に相談しておきましょう。

非常持ち出し袋をつくっても、すべてのものに賞味期限があります。
新しいものを買ったら、古いほうから使うことを忘れずに。

当店ではサイベリアンの繁殖も行っている関係上
フードの量は、かなりなものになります。
水の確保が課題ですね。

ウォーターサーバーを契約しておくと、
災害時、優先的に水を運んでくれると聞いたことがあります。
現在、サーバーの導入を検討中。

ライフラインはすべて使えなくなると想定した場合
発電機も必要になってくると思いますが
発電機にも種類があり、ガソリンタイプはいざというときに
ガソリンが手に入らないので、使えなくなります。

自宅がハザードマップでしらべたところ
災害がない地域になっているのなら、自宅でどう過ごすかを
家族で話し合うことは大切だと思います。

ポップアップテント(ペット用)があれば
何とかなる場合もありますが、安物だと破けて脱走!
などということも起こります。

犬なら、お散歩ができれば排泄は困らないでしょう。
猫はトイレがないと排泄ができないということもあります。

キャリーバックの中にトイレまで設置することは不可能です。

それぞれの家庭のスタイルがあります。
いざというときに慌てないために、しっかり考えておきましょうね。