婚活援護射撃_3
マッチングアプリでやり取りしている人と、今度会う。
1人はこちらから誘って。もう1人は相手から誘ってくれた。
以下、片方はAさん、もう1人をBさんとする。
Aさんは40代中盤、Bさんは30代後半。
Aさんはこちらがそちらに行くと提案すると、少しでも近くなるようにとこちらにちょっと出てきてくれるとの事。かなり印象良い。
Bさんは誘ってくれたのは良いが、そもそも日程がかなり限られており、こちらがだいぶ調整した。
当然会って話をして、双方の合意の元関係を進めていくかを決めるのではあるが、ここに来て急に年齢について私自身が考え始めた。
今まではそんなに気にしていなかったが、子どもの可能性についていくらか思考を巡らせる必要があるのではないかと、頭をよぎった次第である。
婚活アプリには子どもの希望には「相手と相談して決める」と一貫して書いていた。勿論そのつもりではあった。まず自分には相手が第一であり、子どもはその第一の人から出て来る存在、という認識であった。つまりその第一の人が望まなければ出て来る事もないと。
なのだが40歳近くなった今、相手と自分だけで一生を送れるのか、と急に不安になって来た。自身の結婚の経験から、パートナーとして結婚して楽しいのは数年である。
一緒に旅行行ってレストラン行って遊んで。それを数年続けると、一生これと同じ繰り返しをずっと続けるのか、という恐怖が、40前後で突然来る。
子どもを持つ事も持たない事も尊重されるべき判断である。だが人には2種類あって、子どもを持つ事に(人生レベルの)存在意義を感じる人と、子どもを持たずでも趣味や仕事に人生の意義を感じられる人である。
私はこれまで後者のタイプだと思っていた。むしろ子孫を残す事は子ども本人にとって迷惑だと思っていた。
「お母さん生んでくれてありがとう」というフレーズは聞いた事があるが、そもそも生んでいなければありがとうと思う事はない。元から存在していないのだから。そんな考え方だった。
今まで厭世が過ぎたのだろう。中年になると達観するようだ。マイナスを埋めあわせるようにプラスが見えて来た。そんなに悪くないと。
だとすると。つまり言いたいのは、相手が産めるという可能性は持っていた方がいいのではないかという事だ。今まで無縁だったので気にしなかったが、今回改めて調べると、40代の出産はかなり厳しいものとなっている。
40代後半は絶望的というイメージはあったが、40代前半でも相当であると、今回分かった。41歳より42歳、42歳より43歳と、1年ごとに指数関数的に出産リスクが高まる。リスクとは、流産や母体に与える影響、ダウン症などの障害という意味である。
実際どれだけの40代が出産しているのか。具体的な数字を出す。
2022年の40歳以上の出産(第一子)は合計15,843人であった。合計が345,806人だから、4.6%が40歳以上である。(ちなみに46歳以上は299人である)
これらを勘案すると、1歳でも若く、という希望が切実となってくる。若い女性がいい、という軽い男が発するフレーズではなく、リスクの観点から、できたら30代が、、という、今までの自分には無かった角度の思考がここへ来て出てきた。
相手の考えも聞いてみたい。が、初対面でいきなりはまずいかも知れない。流れを見て、適当に、うまくやる。