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国家公安委員会からのマル秘文書

世の中には、いろんな事件があるもので。
名探偵コナンは、どこか行くたびに事件が起きる。わたしはそこまでではないけれど、家にいても事件が起きる。そういう体質なのだと思っている。

秋のある日、家のポストを見た。
何か入ってる。

郵便かな、封筒をみると

国家公安委員会付け様 ㊙︎

国家公安委員会ってドラマで警察を管理するというあの組織では、
ここは、地方都市で我が家は普通の民家で、間違えるにもほどがある。
普通の家だと思っているのは、私だけでもしかして、地下に何か秘密組織があるとか。

この家に引越して半年、3月には獅子舞が来たけど、それは何かの前振りだったのか。一人で見るのか怖すぎる。会社に行ってスタッフと共に開けることにした。

普段、パティシエとしてお菓子を作っている彼女は、過去に自動販売機にティッシュを詰められたときには、証拠を保存していた。
自販機の記事はこちら

我が社のエース鑑識員は今度は、なんだとばかりに衛生手袋を新しいものに取り換えた。

封筒は、ノリで頑丈に貼り付けてある。
ハサミで切って開けてみる。
すると、もう一つ封筒が出てきた。
封筒の中から封筒。
マトリョシカなのか

エース鑑識員は証拠品を箸でつまんだ。

優秀だ。

わたしの大事な相棒が
六角精児にスカウトされちゃうんじゃないかと心配になる。
さらに封筒を開けてみる。

頑丈に糊付けされて中身が貼り付いて出てこない。

こういう事あるよね。慎重に慎重を重ねて、結局機能を果たせない、本末転倒って事。
石橋を叩き過ぎて割る
ダイエット食に安心して食べ過ぎる
猫を可愛がり過ぎて、嫌われる

何事もほどほどが大事です。

中には、、、
分厚い何かが入ってる。

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