ベーグルの穴から未来を覗く
ベーグルはおにぎりと同じ。おにぎりに合う具材ならだいたいイケると思ってます。
地球温暖化による気候変動や人口減少や貧困や格差の問題、また新型コロナウィルスによる様々な生活の変化や仕事や外出の制限により、生活環境の変化により、私たちの生活このままでいいのと考える人が多くなったように思います。
ベーグル&フューチャーってなに?
料理を一緒に作って食べ、私たちが生きる現在と未来について考える会です。人は食を共にし、分かち合うことで、相手とコミュニケーションが円滑になります。
ちょいみせキッチンでは、初めて会った参加者同士が協同で同じ料理を作り、共に食べるイベントを定期的に開催しています。始めはぎこちない会話をしていた参加者同士が、協同で調理を行うことでコミュニケーションが活発になっていきます。
同じ物を共に作り、食べることをキッカケとし、私たちが生きている現状や、地域のこと世の中を取り巻く環境や経済について、少し難しいと考え見過ごしていたこと、大切だけど目を背けていたことを食べながら学び考え、自分ごととして考える機会になるでしょう。
ドーナッツの穴の覗き方
ドーナツ経済学について
今回のイベントでは、経済学者ケイト・ラワーズが提唱する「ドーナッツ経済学」をもとに、情報科学芸術大学院大学 金山智子教授が講座を行いました。
ドーナツ経済学は、経済成長だけに注目することを避け、持続可能な未来をつくるための考え方です。
ドーナツの食べられる部分茶色の部分を中身、穴側と外側としたとき、穴の部分には社会指標、外側には環境指標が示されています。それぞれの指標の過不足がピンクで表されていますピンクがない方がバランスがよい社会とされています。
**参加者の声
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まとめ
今回オンラインでのイベントにすることにより、これまで出会うことのなかった異なる地方の参加者(岐阜、京都、東京、静岡)と共に同じ料理を別の場所で行うことができました。また、ドーナツ経済学を日々の生活に落とし込んだワークショップでは、自分の地域とは違う環境での生活や問題の違いを改めて考える場となりました。
例えば、水の都と言われる岐阜県大垣市に住んでいる人は、下の写真のように、街のあちこちに湧水がありどこでも水を汲むことができます。
水の問題と言われたときに、大垣に住む人は質問の意味がわからないくらいに、水に困っていることを考えたこともなかったそうです。一方で、東京に住む参加者は、水は買って飲む物という認識で、参加者が住む地域によって大きな違いがありました。
ベーグルを一緒に作って食べたことで、参加者同士のコミュニケーションが活発になったことで、日々の生活についての不安や問題意識について他の参加者へ発言がしやすくなったともいえます。
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