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ゴレツカの語る「社会活動の重要性、チームメイトとの絆、ムシアラへの期待」

—— 以下、翻訳 (インタビュー記事全文)

レオン・ゴレツカ(26)は、これまでのキャリアの中で、大舞台を何度も経験してきた。

コロナが訪れる以前、バイエルンのスター選手は、スタジアムでは8万人のファン、そしてテレビでは数百万人の視聴者の前で常にプレーし続けてきた。しかし、そんな彼でさえ、昨年11月にベルリンで行われた、ホロコースト生存者のマーゴット・フリートレンダーさん(99)との面会を前は、かつてないほど緊張したのだという!

バイエルンの公式ポッドキャストの中で、中盤のスター選手が、この面会について語っている。また、セルジュ・ニャブリ(25)とのタトゥー計画や、自身の欠弱さ、ヨシュア・キミッヒ(26)との友情のほか、レロイ・サネ(25)から貰いたい性格についても明かしている。

...ホロコーストの生存者であるマーゴット・フリートレンダーさん(99)との面会について

ゴレツカ:信じられないような出会いだったね。僕はこれまで、数々の緊張や興奮する状況に身を置いてきた。それでも、マーゴット・フリートレンダーに会う前に感じたものは、それとは全く違うものだった。彼女が人生で経験し、生き抜いてきたことに対して、僕は信じられないほどの尊敬や畏敬の念を抱いている。彼女が耐えた痛みは、今でも多くの人々にとっての模範であるとともに、このような悲劇が二度と起こらないように導いてくれるはずだ。あの時、僕のために時間を割いてくれた彼女には、本当に感謝している。

...バイエルンの「人種差別にレッドカードを」の活動について

ゴレツカ:これは素晴らしい取り組みだ。あらゆる機会を活かして、問題を大きく取り上げるべきだ。クラブが取るべきふさわしい意思表示だと思うね。

...チームメイト、セルジュ・ニャブリとのタトゥー計画について

ゴレツカ:かつて僕は、セルジュ・ニャブリと一緒に、チャンピオンズリーグのトロフィーのどこか小さな場所にタトゥーを刻もうとしていた。それは大会前から決めていたことなんだ。でも、幸いなことに、僕たちはその計画を実行しなかった。もしそんなことをしていたら、家に帰って大変なことになっていただろうと思うよ。いつか僕に子供ができたら、もしかしたら、忘れないようにどこかにその子の誕生日を書いておくかもしれないね。

...自身の弱さについて

ゴレツカ:残念ながら、僕は機嫌が悪いとすぐにそれが態度に表れ、自分への不満から他人に当たってしまうことも多いんだ。それが終わってからは、いつも反省してしまう。でも、謝るのは得意だよ。

...ヨシュア・キミッヒとの友情について

ゴレツカ:ヨーと僕は、お互いをよく補完し合っているんだ。中盤での複雑な役割を、うまく分担できているね。また、ピッチ外でも、彼とはとても仲が良い。こんな人を再び見つけるのは難しいことだろう。困ったことがあれば、ヨーに相談に行く。彼はイエスマンではなく、よく考えて良いアドバイスをしてくれるのだからね。それは、彼が良い友人であることを意味しているよ。

...チームメイトから貰いたい性格について

ゴレツカ:レロイ・サネの、リラックスした感じだね。

...選手としての目標について

ゴレツカ:僕らが再び3冠を達成したら、とてつもなく嬉しいよ。そして、いつかファンと一緒にこの成功を喜び合うという、新たな願いを抱くことができた。それは、僕の心にある、切なる願いだ。叶えば、まさに夢のようだね。

代表チームについて

ゴレツカ:95年生まれの選手たちだけで、すでに並外れた世代になっている。僕たちはすでにあらゆる世代代表チームで多くのタイトルを獲得してきたけれど、今はもちろん、A代表のチームでタイトルを獲得したいと思っている。そうなれば、偉大な世代の一つになれるだろうね。とはいえ、今はなかなか思い通りにはいっていない。僕たちは、全力で状況を好転させようとしているところだ。そして、バイエルンでも、まだ当分の間、終わりは来ないだろう。ここで一時代を築きたいね。

...95年生まれの世代(ジューレ、ニャブリ、キミッヒ)について

ゴレツカ:メンバー同士のつながりは、とても強いね。僕たちは昔からお互いをよく知っている。昔はよく、互いのチームと対戦したものだ。僕はボーフム、ニキはフランクフルトでプレーしていた。小さなピッチで行われる大会では、得点王のトロフィーを奪い合っていたことを今でも覚えているよ。みんなそれぞれの道を歩んでいた。そうして、ここバイエルンで再会できたというのは、僕たちを歓迎する特別な物語だと言えるね。

...自身の目標について

ゴレツカ:これからも責任を持って、チームを引っ張っていきたいと思う。僕は順調に道を歩めていると手ごたえを感じているものの、まだ目標にはほど遠い。クラブの入団会見で「バイエルンを牽引する選手になりたい」と言ったことを今でも覚えている。そこで、多くの満足げな笑顔を見たね...

...地に足のついた、自身の考え方について

ゴレツカ:それは非常に重要なことだ。若い世代にはやや欠けていることかもしれないね。あまり責めるつもりはない。しかし、下部組織では、幼い頃からパフォーマンスを第一に考えることが是とされているんだ。つまり、プレーヤーが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、さまざまなことをやってもらえる。選手たちは、そこでサッカーにだけ集中すればいい。こうしたサービスは魅力的ではあるが、やりすぎれば弊害もある。というのも、僕たちのいるトップチームにやってくるユース出身選手たちの何人かは、自分で靴を洗わなければならないことに驚くかもしれない。なぜなら、それは以前に、どれもやる必要がなかったことばかりだからだ。例えば、僕はいつも自分で買い物に行っている。近所のみんなは僕のことを知っているよ。あれはよくバナナを袋詰めしている茶髪のフサフサ頭だと知っている、という具合にね。

...コロナ・パンデミック中の今、自分自身に最も欠けているものは

ゴレツカ:あらゆる日常生活だね。バーで大勢の人たちの間を縫ってトイレに行くのが恋しくなる日が来るなんて、以前は想像もできなかったよ。

...ジャマル・ムシアラとの筋トレについて

ゴレツカ:ジャマルが大きなポテンシャルを秘めているのは確かだが、容易く押しのけられてしまう場面もある。だからこそ、彼と一緒にトレーニングをすることで、さらに鍛えていこうと決意したんだ。

▼元記事
https://www.bild.de/sport/fussball/fussball/fc-bayern-leon-goretzka-erzaehlt-von-seinem-bewegendsten-treffen-75826842.bild.html


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