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バドシュトゥバー氏が不安視するバイエルンDF陣「来季の戦力になる選手は…」

――以下翻訳(『スカイスポーツ』より記事全文)

ホルガー・バドシュトゥバー氏は長年、FCバイエルンのディフェンスとしてプレーしてきた。その35歳の同氏は、FCバイエルンのディフェンス陣の現状を憂慮している。ドイツ『スカイスポーツ』のインタビューに応じてくれたバドシュトゥバー氏は、責任がスター選手たちだけにあるわけではないと語っている。

スカイスポーツ:バドシュトゥバーさん。FCバイエルンは今夏、マタイス・デ・リフトの放出を望んでいるとも言われています。その代役として、ミュンヘンの経営陣はヨナタン・ター獲得を画策しています。この補強はチームのアップグレードになるのでしょうか?

ホルガー・バドシュトゥバー:デ・リフトは当時、リーダーとしてユベントスから獲得した。しかし、(ユベントス・)トリノでもバイエルンでも彼がリーダーとして成長することはなかった。ルイス・ファン・ハール政権時の2022年ワールドカップでレギュラーではなかったし、現在のロナルド・クーマン監督の下で出場機会を得られてもいない。バイエルンでも、常に起用されていたわけではなかった。バイエルンが今、彼を手放そうと決めたのは、やはりある程度の移籍金を確保したい思惑はあるかもしれない。加えて、おそらく経営層の期待に応える活躍ができたとは言えないからだろう。実際どうなるかを見てみる必要はあるね。ターがFCバイエルンの戦力になってくれることは間違いないが、バイエルンで成功するのに必要な素養を持ち合わせているかどうかまでは判断できないよ。

スカイスポーツ:ダヨ・ウパメカノも過去しばしば批判されてきましたが、今回の欧州選手権ではフランス代表のレギュラーとしてプレーしました。その点についてはどう説明できますか?

バドシュトゥバー:欧州選手権では非常に堅実なプレーを見せていたね。バイエルンでは過去に何度かミスを犯した。それさえなければ、彼はとても優秀なディフェンダーさ。今回のフランス代表では、ミスのないプレーができることを再び示したと思う。これまでのようなミスを二度と起こさぬよう、心身ともに鍛えなければならないね。そうすれば、バイエルンにとって頼れるディフェンダーになるよ。バイエルンもまた、ウパメカノと将来を共にするのなら、彼には結果を出してもらわないといけないというプレッシャーにさらされているだろう。

スカイスポーツ:バイエルンは3,000万ユーロ(約51億円)でセンターバックの伊藤洋輝を獲得しました。この契約については、どう評価しますか?

バドシュトゥバー:これは理にかなった移籍だと思う。伊藤は複数ポジションをこなせるし、少しはアジア市場もカバーできる。彼がバイエルンを代表するような選手になれるかどうかは、今後わかるだろう。ミュンヘンのセンターバックは近年、優れたパフォーマンスを見せることができていないからね。

スカイスポーツ:なぜバイエルンはこれほどまでに適切なセンターバックを見つけるのに苦戦しているのでしょうか?

バドシュトゥバー:バイエルンが過去に獲得したセンターバックの中には、クラブにうまく合わなかった選手もいるね。過去に誤った決断を下してきたからこそ、バイエルンにとって、来シーズンはチームの息が合ってくるまでは難しい時期が続くだろう。

スカイスポーツ:ミュンヘンの守備面で重要な役割を担うことになるのが、ジョアン・パリーニャですね。彼の獲得は、最高の補強になるでしょうか?

バドシュトゥバー:ああ、もちろんそうなるだろう。ディフェンスの手前で勢いを削いで、穴を埋められる選手がいることは極めて重要だ。パリーニャにはそれができる。かつてはハビ・マルティネスがそうだったようにね。このポジションは安定した守備の要だと言えるよ。

スカイスポーツ:アルフォンソ・デイヴィスは今夏の退団が濃厚とも言われています。あなただったら、彼を手放すでしょうか?

バドシュトゥバー:もしクラブへの忠誠心を示さなければ、選手の立場としても簡単ではないだろうね。また、過度な要求があれば、当然クラブもどこかで難色を示すだろう。FCバイエルンがこれらを我慢するとは、僕には到底思えないよ。

▼元記事
Holger Badstuber spricht bei skysport.de über FC Bayern, Matthijs de Ligt & Palhinha | Fußball News | Sky Sport

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