クリーンビューティー:アメリカ発の美容トレンドが生まれた理由
クリーンビューティーとは
最近、コスメやスキンケアで耳にするクリーンビューティー。
「より安全なもの」「よりやさしいもの」を選びたい!と考えて、化粧品を調べる中で、この記事に辿り着いた人もいるのではないでしょうか?
この記事ではクリーンビューティーの意味や誕生した理由を解説します。
最初に書いておくと、実は「クリーンビューティー」という言葉を化粧品で使うための厳密な基準はありません。
そして、そんな状況は日本だけではありません。
アメリカやヨーロッパをはじめとする世界中で、何も基準がありません。
そのため、多くのメーカーが自社独自の基準や考え方に基づいて「クリーンビューティー」や「クリーン処方」を謳っている、というのが現状です。
クリーンビューティーはアメリカ発祥
そもそも、「清潔」や「汚れていない」という意味の「クリーン(clean)」という言葉。それが化粧品で使われるようになったのは、なぜでしょうか?
その背景を知るとクリーンビューティーがどういうものか、理解が深まります。
クリーンビューティーの考え方はアメリカで誕生しました。
実は、アメリカの化粧品に関する規制が非常にゆるく、それが背景にあります。というのも、アメリカ以外の国では当然のように禁止されている成分が、アメリカの化粧品には当たり前のように入っているのです。
国によって異なる「安全な成分」の基準
各国(地域)がどの程度、厳しく化粧品のルールを定めているか。それは、配合(濃度など)を規制している化粧品成分の数を、国ごとに比較するとわかりやすいです。
EU(ヨーロッパ):1600種類以上
韓国:2018年以降、EUのルールに準じて規制(約1600種類)
中国:1200種類以上
日本:約130種類
アメリカ:11種類
アメリカの規制数が極端に少ないことがわかりますね。しかも、EUや韓国では規制成分の数が年々増えています。
一方、日本とアメリカは何十年も変化なし。その差は開くばかりです。
積極的に安全基準を設けようとしているかどうか、国の姿勢がこういった数に反映されているんですね。
クリーンな処方では使われない成分
上記のように、もともと規制がかなり緩いアメリカで発祥したクリーンビューティー。そのため、アメリカのクリーンビューティーブランドが配合しない成分は、ヨーロッパ(や日本)にとっては当たり前すぎるものもあります。
例えば、ホルムアルデヒド。
アレルギーの原因になる物質として広く知られている物質ですね。
日本では20年以上前から配合は禁止されているので、当然すべての化粧品に入っていません。
EUでは、使用量を制限して配合を許可していましたが、2022年に完全に禁止しました。そして、ホルムアルデヒドを少しずつ放出するその他の防腐剤についても規制を開始しました。
一方、アメリカでは今でも配合の規制は何もありません。そのため、化粧品の防腐剤としてホルムアルデヒドが入っている可能性がいまだにあるのです。
ここで知っておきたいのは、クリーンビューティーで入れてはいけない成分が決まっているわけではないということ。
最初に書いたとおり、クリーンビューティーに基準はないからです。だから、どんな処方をクリーンとするかは、メーカーやブランド独自の基準で決められています。
クリーンビューティーの現在地
「他の国では危険視されている成分を使わない」
そんなコンセプトで、最初にアメリカで広がったクリーンビューティーの考え方。そして、それが世界にも波及。環境意識が高いヨーロッパでは、環境への配慮も取り入れたクリーンビューティーも誕生しています。
しかし、最初に書いたとおり「クリーンビューティー」には厳密な基準がありません。そのため国やメーカーによって、その基準はバラバラなのが現状です。
日本でもクリーンビューティーブランドが増えています。しかし、どんな基準で「クリーン」なのかは、やはり曖昧。
自分の価値観やライフスタイルに合った「クリーンビューティー」を選ぶためには、ブランドの基準やコンセプトを自分でしっかり確認する必要があるかもしれません。
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