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化粧品成分:肌が弱い人は気をつけたいベンザルコニウムクロリド


ベンザルコニウムクロリドとは

ベンザルコニウムクロリドは、防腐・殺菌効果がある成分。泡立ちをよくしたり、汚れや皮脂を浮かせて洗い流す役割もあります。

そのため、シャンプーやボディソープでの使用が多め。また、アイメイク、メイクアップリムーバー、スキンケア製品などにも防腐剤として配合されています。

また、バクテリアの繁殖を防ぐ力が強いため、次のような製品にも配合されています。

  • 手指の消毒ジェル

  • コンタクトレンズの洗浄液

  • 抗菌石鹸

  • 殺菌剤

  • 殺精子剤の防腐剤

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ベンザルコニウムクロリドの安全性は?

アメリカの環境活動団体であるEWGによると、ベンザルコニウムクロリドには次のようなリスクがあります。

  • 皮膚、目、呼吸器への深刻な刺激

  • アレルギーを引き起こす可能性

特に、喘息や湿疹などの皮膚疾患を持つ人にとっては危険な感作物質であると記載されています。

多くの家庭用消毒剤や洗剤に含まれているベンザルコニウムクロリド。しかし、このような強い抗菌剤が入った製品を常用すると、耐性菌が発生する恐れがあると指摘しています。

韓国でのパッチテストでは

すでに皮膚疾患を持つ人に対して危険との指摘を裏付けるデータがあります。2010年1月から2011年3月にかけて、韓国で実施された調査です。

111件の病院の皮膚科で行われた多施設合同研究。化粧品接触皮膚炎の症状を有する患者584人を対象にパッチテストが実施されました。そして、防腐剤アレルギー有病率を調査。

その結果、患者の41.1%に防腐剤過敏症が認められました。中でもアレルゲンの割合が高かったのは以下の防腐剤。

  1. ベンザルコニウムクロリド(12.1%)

  2. チメロサール(9.9%)

  3. メチルクロロイソチアゾリノンおよびメチルイソチアゾリノン(5.5%)

皮膚疾患がない人と比較をした刺激性パッチテストでは、ベンザルコニウムクロリドとクロルフェネシンが最も高い刺激性を示しました。

日本での配合量は?

日本では厚生労働省による化粧品基準において、ベンザルコニウムクロリドには配合規制が設けられています。スキンケアやメイクアップ製品のような使用後すぐに洗い流さない製品には、0.05%までしか配合できません。

しかし、シャンプーやクレンジングなど、すぐに洗い流す製品への配合規制はありません。

肌が弱い人や皮膚疾患がある人は、全成分表を確認して商品を選ぶのがよさそうですね。

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*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。