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Eugenの備忘録その60-1/10 ヴァイグレ指揮読響名曲シリーズ

読響名曲シリーズ(1/10 19時より、於サントリーホール)

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番○
シューマン:交響曲第1番《春》

ヴァイグレ指揮読響
〇藤田真央(Pf.独奏)

 シューマン1番は、読響のパワーを開放した重厚にしてエネルギッシュな快演。ヴァイグレは読響のドライヴの仕方をよく分かっている。第1楽章の主題の提示やフィナーレの第3主題の明朗な提示が爽快。第3楽章の主部の躍動感も斬れ味抜群。勿論第2楽章の美しさも。コロナ禍で型を絞っていた時はイマイチオケの鳴りっぷりが中途な印象があったが、フルに揃うと堂に入る。速いテンポのフィナーレが実に鮮烈だった。前半の藤田真央とのブラームスのピアノ協奏曲第2番は申し訳ないがこのオケは独奏者との相性は余り良くないと感じた。繊細な藤田の音色に合わせるようにオケも抑え気味。ただそのせいか不完全燃焼な感が否めず。第3楽章のVc.独奏は逆に余りにも響きすぎだったが、これが本来的な独奏者との性格の違いを物語る。Pf.もここぞという箇所での推しの弱さが感じられた。

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