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Eugenの備忘録その53-重厚なブルックナー!11/22 ネルソンス指揮ゲヴァントハウス管来日公演

ネルソンス指揮ゲヴァントハウス管来日公演(11/22,19時より、於サントリーホール)

ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》前奏曲と愛の死
ブルックナー:交響曲第9番

 旧東独オケの重厚なパワーがネルソンスにより良質に呼びさまされる様を目にし感無量。ブルックナー9番は予想通り、CDより重ため(25.30,11.10,26.20=計63分とCDの58分より全曲遅かった)。第1楽章の出だしはアグレッシヴだが徐々に重さが優勢になってゆく。第2楽章は重さを湛えつつ再現部冒頭のPizz.の強調や最後のGPの思い切った溜めなど確信犯的ではあったがネルソンスの遊びを感じる。第3楽章は録音より沈痛さを増しており、主題の弦の美しさを目の前で体感、結尾の破滅的な総奏はフルヴェン以上か。随所でHr.やTrb.など金管や肺腑を抉るTimp.が冴えていた。ワーグナーの《トリスタン》も弦の内声の厚みと木管の美しさが際立つ美演。演奏会用なら文句無し。ネルソンスの要所を締めつつオケに伸び伸び演奏させる様を体感した一夜。

【おまけ】

 興奮のあまり写真がブレていますが、Mo.ネルソンスからサインを頂きました!
コーヒーを飲んでいたところです!

私は貴方と同じ誕生日で非常に誇りに思います。TVでワルトビューネのチャイコフスキー5番を目にした時以来、ファンです。ロマンティックなブルックナーでした!

と伝え、Mo.もにっこり。

Mo.はコーヒーがお好き?
ブルックナー全集のブックレットに頂いたサイン。

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