Eugenの備忘録その23-6/18 ハサン指揮読響マチネ
6/18 ケレム・ハサン指揮読響マチネ
(於東京芸術劇場、14時より)
チャイコフスキー:《スペードの女王》序曲
ショパン:ピアノ協奏曲第2番◯
チャイコフスキー:交響曲第5番
エリック・ルー(Pf.)◯
メインのチャイコフスキー5番は読響のパワーを開放的に引き出した爽快さがあった。ダイナミクスやメロディラインが随所に意欲的であった。Ob.の上手さが光る。この5番の第1楽章主部メロディが冒頭の《スペードの女王》序曲と繋がり、プログラムも良し。チャイコフスキー5番の演奏は爽快だが陰影を求めてしまったのは贅沢だろうか。指揮者の今後に期待。
ショパンのピアノ協奏曲第2番ではエリック・ルーをソリストに迎えたが、非常に繊細かつ瑞々しいタッチが耳に優しい。ただ少し叙情性にもたれている嫌いも見られた。ハイライトは優雅に跳ね回るフィナーレ、ショパンお得意のワルツ調の音楽をかくも気品をもって奏でるとは、と感心した。