Eugenの備忘録その31-7/15 小泉和裕指揮神奈川フィル定期
7/15 小泉和裕指揮神奈川フィル定期(14時より、於みなとみらいホール大ホール)
ベートーヴェン:交響曲第8番
ブラームス:交響曲第4番
ブラームス4番は以前名フィル東京公演で聴いたよりも小泉が前のめりな印象がする。極端なアゴーギクはなく、推進力重視。ただこのコンビは名フィルと比べると温度差があるのか、小泉の煽りにアンサンブルが遅れ気味な部分も見られた。ハイライトは第2楽章中間部。第2楽章中間部でのデリカシーのある弦の歌が癒し。フィナーレではTrb.隊が非常に張り切っているのをはじめ低音の鳴りが良くコクのある音楽を展開。
ベートーヴェン8番も基本速めでガツガツと進むが第3楽章は逆に幾分遅めで優雅な印象を醸し出す。特に中間部は至福の時。ティンパニを前面に出して怒れる獅子の様相を呈していた。こちらも低音の厚みがベースとなる。ブラームス同様、小泉の煽りが強い。
なお、開演前には神奈川フィルの音楽監督を歴任した外山雄三氏に対する黙祷が捧げられた。
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