商品やサービスを売るのに、検索エンジンに対応する必要はあるのか。
先日、クライアントとの宣伝会議に行った時のこと。
議題はWEB上でサービスを認知してもらうために、
どんな検索ワードが必要か、どんな記事が必要かといった感じでした。
こういうワードで検索するんじゃないか?
こういうこと書いといた方が気になるんじゃないか?
あれこれ話しながらも、その時僕が気になったのは、記事の閲覧数。
汗をかいていろいろと記事を作ってきながらも、どれも月間で1桁。
記事の内容が悪いなら、離脱数が伸びるはず。。
閲覧数が少ないんだから、そもそも記事に到達していないのか。。
じゃあ、検索した時に表示されてないかもしれないから、
検索ワードとかSEOとか。。
悶々と考えているうちに、本当にそれでいいのかなと思い始めた。
そもそも、自分はWEB検索をどう活用しているだろう?
・会話の中で出てくる知らないワードを検索
・気になるニュースの詳細を知るために検索
・仕事に必要な情報を検索
・お出かけ先の情報を検索
・食べたいもののレシピ・お店などを検索
・欲しいもののおすすめ情報を検索
・著名人の情報を検索
・ゲームの攻略情報を検索
こんなところだろうか。。
まず並べてみてわかるのは、「検索」は能動的行動なので、
すでに対象に対して興味を持っている状態だということです。
そして、その対象をもっと詳しく知るための行動だということです。
つまり、ファーストタッチとなるきっかけや認知を目的とする場合、
WEB検索はあまり向かない。
今回の場合、記事の閲覧数が上がらないのは、おそらくサービスについて、
検索される状態になっていないことが問題なんじゃないかと思いました。
だとすると、検索ワードの工夫やSEO対策するよりも、ターゲットの
行動導線に情報をセットし、きっかけを作らないといけない。
キュレーションアプリでニュースアップされたり、ターゲットが属する
SNSコミュニティ上で話題に上がるような動きが望ましい。
そこからサービスサイトへ直接誘導していくのが適切なんじゃないか。
そうなるともはや「検索」という行動は必要ない。
あくまで「検索」は情報に再アクセスする時の行動であって、
ニュースクリップされていれば再アクセスにすらもいらなくなってしまう。
今後、WEBを活用した情報訴求を検討する場合は、
検索エンジンにどう対応するかを考えるのではなく、
ターゲットの行動を分析し、どこに情報をセットするかを
よく考えることが大事だと思う。