「内定」に込める想い 〜2022年度 内定者の皆さんへ〜
コンセントでは毎年、新卒採用を行っています。その中で多くの学生の皆さんと出会い、2022年度は7名の内定者を迎えることになりました。
今回は、2022年度新卒採用内定式を振り返りながら、「内定」に関わる一連の体験に込めた想いを綴ります。
10月3日、2023年4月に入社予定の皆さんと内定式を執り行いました。今回は、内定者の皆さんと一緒につくることを目指した内定式。改めてその企画背景と、内定者の皆さんに伝えたいことを、この場を借りてお話していきたいと思います。
一緒につくる「内定」という体験
「内定」とは、企業が内々定を出している人に対して、正式な内定通知を行うことです。
企業から内定者へ内定の旨を通知すれば成立するものですが、多くの企業はこのタイミングで「内定式」というイベントを行います。その目的は企業によってさまざまです。
会社のことを知ってもらうため、内定者同士の顔合わせのため、入社の意思や働くことへの意欲を高めるため。式の形式をとらなくても「内定」は成立するものだからこそ、そのやり方に企業が大切にすることが表れるのだと思います。
コンセントで内定式の企画検討が始まったのは、7月下旬。
新型コロナウイルスの感染状況の悪化の最中でした。実際に集まって顔を合わせるべきか?内定式をどのような機会にすべきか?
判断が非常に難しい状況だったからこそ、主役である内定者が期待することを軸に据え、内定者と一緒につくる内定式を目指すことにしました。
対面で集まることについてどう思うか、内定式でやりたいこと、期待することは何か。企画検討の段階から内定者の皆さんの意見やアイデアを集めた意図は、そこにあります。
内定証書も共に完成させる
内定というイベントに欠かせないのが、内定証書。
コンセントでは毎年、次年度に入社する内定者のために、その年ごとにオリジナルの内定証書を制作しています。その制作を、コンセプト検討から形にするまで一手に担うのが、入社1・2年目の先輩たちです。
毎年何名も名乗りを上げてくれますが、今回人事チームが制作をお願いすることに決めたのは入社2年目のデザイナー林風果さんでした。
コンセプト検討、デザインラフ作成、プロトタイプ、フィードバック、本番出力、加工。
人事チームも林さんも、壁打ち役の先輩デザイナーも、それぞれこの制作に込めたい想いがあります。仕様、形、色、文章の細部に至るまで、何度も議論を重ねた末に完成したのが、10月3日に内定者の皆さんへ手渡された内定証書です。
三つ折りブック形式の内定証書をひらくと、左手には内定者へのメッセージ。さらに右手の扉をひらくと、問いの書かれた4枚のカード。
内定式当日、それらの問いに対して各々の想いを言葉にしていきます。
コンセントでやりたいこと、達成したいこと
人生でやりたいこと、達成したいこと
3年後の自分へ 目標と宣言
今、言葉にしておきたいこと
まずは一度、自分の想いをポストイットに書き出し、それを内定者同士でシェアしながら深めていきます。その後再び自分の想いに戻って、カードに清書していきました。そして、自分だけの内定証書が完成します。
未来へとつづく一地点としての「内定」
内定証書の題は「GRADATION from 22/10/3」。
「GRADATION(グラデーション)」とは、物事の段階的な変化を意味します。
内定日という1日も、皆さんのこれまでとこれからにつながる大事な一地点であることを表しています。
長い人生の中で、この「内定」というイベントは通過点に過ぎません。
通過点でしかないけれど、これからの人生で多くの時間を占めることになる「はたらく」環境を自分で選択した内定者の皆さんにとって、重要な分岐点の一つになります。
皆さん、少なからず不安を抱えながらも、期待や自信を持って入社を迎えると思います。
その後、未知の経験や新しい人や物事との出会いの中で、見える世界が広がり、一方で色々な迷いも生まれてくるでしょう。
そんな中でも、今の自分の想いを形に残して、未来の自分が一歩を踏み出す後押しとなるきっかけをつくりたい。作り手のそんなメッセージが込められたのが、この内定証書と、想いを言葉にしてみるこの日の一連の体験でした。
次の一地点に向けて
内定証書本体は内定者の皆さんが持ち帰り、書いてくださったカードは一人ずつ束にして集め、保管させていただいています。
これをお返しするのは2023年の入社後、研修を終え現場配属となる6月の終わりです。
内定のあの頃はこんなこと考えていたな、今の自分だとどう思うだろうか。そんな原点となる想いを手にして、次の地点に向けて強く一歩を踏み出すきっかけとなれば、嬉しい限りです。
皆さんの入社を心から楽しみにお待ちしております。
内定式の様子はコンセント公式YouTubeで公開しています。
/ 執筆:Human Culture group 人事担当 浅野未空
2021年5月よりコンセントで人事を担当。これまでは金融、ベンチャー企業支援の業界でコンサルティング業務に従事。現在は自社の採用・人材開発戦略、組織制度設計などを担いながら、クライアントの人事課題解決の支援に携わる。