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猫だってお手をする

年末年始の帰省でふと、実家で飼っていた猫は歴代お手をしていたことを思い出した。自分が拾ってきた猫たちに、私がお手を教えた事もある。お手は犬がするものという固定観念を飛び越えた我が家の習慣は、「こどもだから○○できない」という感覚を私から消してくれたように感じる。

ことの発端は、母が結婚して父と暮らし始めたときのこと。父が飼っていた猫に母はお手を教え始めたらしい。動物を飼ったことがなかった母は、「お手は犬がするもの」という感覚がなかったらしい。「猫だから、お手は覚えないでしょー」と最初は笑っていた父。でも、教えてみたらできるようになってしまったのだ。

一匹だけだったら、その猫がたまたま才能があるということになる。でも、その後、我が家で飼っていた猫たちは歴代お手を覚えた。まぁ、中には覚えなかった(教えなかった)猫もいるけれど、犬でも覚えない子もいるらしいので、その辺は個性かも知れない。

何はともあれ、猫だってお手をする。やってみた/教えてみたらできちゃった!ということは、自分自身にも、娘の成長にも当てはまる気がする。私が「赤ちゃんだったトイレで用を足す」というのを素直に信じてオムツなし育児に取り組めたのも、1歳から台所に一緒に立って、2歳から包丁を持たせているのも、「とりあえず伝えてみよう」と娘の年齢は気にせず、まずは何でもやらせてみているのも、元を正せば“猫だってお手をする”ということを知っているからかも知れない。

そういえば、うちの弟が新生児だった娘をほいほい抱くので、「怖がらずに抱くんだねぇ」と感心したら、弟の返事は「だって、猫と同じでしょー」だったなぁ(笑)我が家は猫を通して小さき人たちとの関わり方を学んでいたようです。

3-5年後に家族で世界に飛び出します、たぶん◎