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地下鉄_002

 社会人となる前は、文学部出身の金田としては、お坊さんや自営業者、職人など手に職がついており、世襲で職業が決まる人達を羨ましく思うこともあった。初めから世襲としてとある一定のラインが決まった人生はわかりやすくて、よいなと思うこともあった。ただし、それはその当時の話であって金田の考えは数年タームで徐々に変わっていった。

 考えは刻々変わっていくし、その瞬間瞬間でも変化していく。

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