映画感想:「黒鉄の魚影」が、私を破壊しに来た
こんにちは!
日本に帰国してはや10日、この間に6回潜水してきた私です(今回の映画「黒鉄の魚影」を観ることを「潜水」と言います)。
さて、今回は、赤井秀一&降谷零ガチオタクの私による、「黒鉄の魚影」の感想を書こうと思います!
それから感想だけでなく、「あの人はこんな過去があってこんな心情だったから、今回こんな行動をしたんだ!」などの、
キャラクターのバックグラウンドを踏まえた解説も書いていくつもりです!
もちろん、バックグラウンドを知らなくても十二分に面白いんですが、
各キャラクターの関係性、過去や想いが分かったら、「コナン」って指数関数的にどんどん面白くなる作品だと思うんですね。
だから今回は、そこを深掘りしていこうと思います。(伏線や解説だけ読みたい人は、②③⑫㉒㉘㉛㉝㉟㊶52番だけ読んでください!)
ネタバレしまくりなので、すでに映画を観た方だけ、、
それではどうぞ!!
冒頭シーン
①冒頭のキールのドライブテクがカッコ良すぎた
バイクあんなにカッコよく乗れる人いる!?まじでかっこいい…いくらでも観てられる…
その後、キールの肩ごとニーナが撃たれるシーンはトラウマもので、初回以外、直視できなくて目を伏せています…
よくよく見てみたら、ニーナが飛び込む寸前のところで、キールの背後にジンの兄貴らしき人物が立ってるんですよ。こっわ!!!!
②バーボンの1番最初のセリフ「状況はどうです?」にさっそくやられた私。
「ぎゃあああああああ」と叫びそうになる口を、押さえるのに必死でした。
まさかこんな早い段階で、推しが登場してくれるなんて思ってなかったです!!
しかも、ベルモットとバーボン(以下、略してベルバボと呼びます)のコンビで登場したから本当に叫ぶかと思いました。。この2人は美しいがすぎて、もうずっと見てられます。
このとき、ベルモットが緑のネイルをしているのがポイントですね!ちなみに緑色にしたのは、ベルモットの瞳の色に合わせたから(と、インスタライブで監督が話してました)。
そしてこの時、ベルモットがスマホでニュース欄を見ているんですが、
よくよく見てみると、ニュース欄の左下に、「フサエブランドの新作整理券」について書いてあるニュースがあって、
うおおおお!ここか!!!となれるので、ぜひ劇場でご確認ください。
③初っ端の哀ちゃんが可愛すぎてやられた。
フサエブランドのブローチの限定整理券をおばあちゃん(ベルモットが変装してる)に譲る時の、
哀ちゃんの声から仕草、セリフ、表情までもうすべてが可愛すぎた。。なにあれ。。人間じゃないんだけど…
そしてこのおばあちゃん、2回目観た時によくよく見てみたら、緑のネイルをしてて、ここが伏線になってたのか!!ってなりました。
おばあちゃんには派手すぎるネイルだから、ベルモットは普段そんなミスをしないんですが、これを落とさずに来たってことは、相当急いできたのかな。。ベルモット、そんなにフサエブランド好きだったの?笑
④沖矢昴(赤井秀一)によるナチュラル盗聴
阿笠邸を普通に盗聴している沖矢昴よ…灰原哀(宮野志保)ちゃんを守るためにいつもしてるとはいえ、あまりにもナチュラルに盗聴してて、不穏なシーンですが、笑いました。
⑤沖矢昴(赤井秀一)電話ブチ切りシーン
沖矢「君なら気になると思ってね(ブチッ)」
コナン「え?赤井さん!??」
絶対的に、誰もがそのタイミングで切らないであろうタイミングで、電話をブチ切る赤井秀一。
やばすぎて好き。
パシフィックブイへ
⑥コナンが”間違えて”警視庁の船に乗船
元太「コナンって抜けたとこあるよな!」
歩美「あるかなあ」
に爆笑しました。
歩美ちゃん、その通りです。
これは戦略的間違いによる乗船であり、コナンはそんなに抜けてはないです。
このとき、船を操縦していた丑尾さんが、博士の「白鳥警部」発言に反応していたのは、なにかやましいことがあって警察を警戒していたわけではなくて、「警察!?この子たち警察に知り合いがいるのか?どゆこと???」っていうごく一般的な反応だったそう。
これはインスタライブで立川監督が言っていました。
てっきり私や、おそらく皆さんも、「警察という言葉に反応した!?犯人か?伏線か!?怪しい!!」って考えたと思うんですが、どうやら私たちは、米花町に慣れすぎていて、一般的な感覚を忘れていたようだ…
⑦インターポールとご対面
コナンが最大級に猫被ってて笑いました。
「ぼく、江戸川コナン!よろしくね!」
「えへへへ」
こんな高い声出せたの?コナン君…普通にびっくりしたんだけど…
というか、直美アルジェント、まさかの19歳、!!あなたそんな年齢で、こんなにも頑張って………😭はい、好きです。
ベルバボ誘拐シーン
⑧誘拐要員ベルバボの顔面が、、強すぎる
まず、なんでこの人選??1番、潜入に向いてない顔でしょう、あなたたち。
帽子とマスクして清掃員に変装してるのに、顔面が強すぎて、全然キラッキラが隠せてないよ。
監視カメラズームしたら私だったら0.1秒で分かるんですけど。なんでコナンは分からなかったのか謎だよ。
だって、こんな顔面偏差値が高すぎる清掃員いないでしょ???
あと、ダイバーの格好を脱いだとき、モデルがやるような、あの、髪をふぁっさー!ってやるやつをお二人が素でやってて笑いました。
その後さらに、カメラに向かって決めポーズ(2人ともキメ顔で一時停止してくれてた)する流れで爆笑。
かっこよすぎたけれど面白すぎたわ…好き。。
⑨清掃員に扮したベルバボが、コナンを見かけるシーン
バーボン「なぜここに…!」
ベルモット「シルバーブレット…!」
2人ともコナンを巻き込みたくないから、普段動揺なんてしないお二人がすごい動揺してた(2人とも顔に汗一粒がキラッと光ってた。それも美しかった)のが、私は大変嬉しいでございました。
⑩バーボンの紳士な誘拐
直美を誘拐するときに、ベルモットの手刀により気絶した直美を、バーボンがめっちゃめっっちゃ優しく支えていたの、まじで映画館でぎゃーー!!!って叫ぶかと思いました。
なんで誘拐するシーンで、あなたはそんな、かっこよすぎの紳士すぎの行動をしてるの??異常事態だわ!!!!
しかも、その後直美の身体を調べるときに、完全にベルモットに任せて自分は壁にもたれかけて見てるだけって、、、
紳士すぎて、安室の女(安室くん/降谷零/バーボンのファンのことを、コナンファンの間ではこう呼んでいます)の最たる私は、ここで完全に死にました。
このシーンを見るために、映画館に通っていると言っても過言ではないです。
⑪バーボンの服装について
このときのバーボンの作業着カッコ良すぎた。何着てもかっこいいとか意味がわからん。
その後、ロングコートで登場されましたが、今までのファッションの中でも1番と言っていいほど死ぬほど似合ってて、しかもキールの隣に立っていたから、余計に背の高さが際立っていて、私は無事意識を失いました。
シェリー=灰原哀の発覚
⑫シェリーと灰原哀の顔認証が一致
このとき、ベルモットとバーボンは全然顔に出してないけど、相当動揺してたんじゃないかなあ。
ベルモットは、コナンと哀ちゃんの幼児化を知りつつも、コナンを守りたい&自分の身も守りたいという理由で隠しているから、すごく動揺したはず。
バーボンについては、詳しくは私が以前書いたnoteをご覧いただきたいのですが、
降谷零くんの初恋の相手が哀ちゃんのお母さんで、だから哀ちゃん(シェリー)のことは絶対に守りたかったと思うのに、
コナン78巻のベルツリー急行編のときに、シェリーが、彼の目の前で爆殺され、死亡したんです。。
あのとき、降谷零くんは、「また、大切なひとを、守れなかった・・・」と、いったいどれだけ悲しかったのだろうと思うと、本当に私も悲しくてしょうがなくなります。
だから今回、相当びっくりしたはず!!!
「ええええ!?生きてたの??よかった、本当によかった…うわーーーーーん!!!」
・・・ってなっててもおかしくなかったと思います。
組織のメンバーのいる手前、できなかっただけで!!
おそらくもうこの時、彼の中では、シェリー=灰原哀が確定したんじゃないかな、と私は思います。
⑬ウォッカ、全員に拒否られる
ウォッカがジンと電話し終えて、「このガキ(哀ちゃん)を誘拐しよう」となったとき、ベルモット、バーボン、キールの全員に全拒否されて、ウォッカがしゅんってなってたのが、めちゃ面白かったです。
ベル「私は反対。計画にないことはすべきじゃないわ」
バーボン「同感ですね。予定外の動きは、計画の失敗を招きます」
キール「私も遠慮するわ・・・こんな状態だし」
ウォッカ「🥺」
⑭コナンと博士の内緒話に哀ちゃん登場
コナン「どこから聞いてた!!!」
哀「女性エンジニアが誘拐されたってとこから」
博士「全部じゃな…」
コナン(呆れ顔)
このシーン好きすぎる。哀ちゃん、何かが起こってると察知して、コナンたちを予備の追跡メガネで追ってきたんだよね。
⑮「お守りね…」のとこ!!!やっば!!!!
いちから説明すると、まずコナンの映画は毎作、青山先生(コナンの原作者さん)が、めちゃ大事なシーンの原画をいくつか描いているんです。
それを元に、映画のアニメーターさんたちが描いていくわけなんですが、要するに、とんっでもない破壊力の絵になってて、毎回やばいんです。
青山先生の絵は、(狂気的な)ファンは一瞬で「これ青山先生の原画シーンだ!」って分かるほど、それはもう、全てが全然違うんですね。
それで今回は、哀ちゃんがコナンの眼鏡を外して「お守りね…」って呟くシーンが、、青山先生の原画でした……
可愛すぎて、意識がぶっ飛ぶかと思いました。
ちなみに、青山大先生の原画は、今作は9カットあります。
これから順に説明していきます。
灰原哀ちゃん誘拐シーン
⑯降谷零からコナンへの電話(1回目)
バーボン(降谷零)がコナンに電話してくれているのに、出てくれない…!
降谷零は絶対焦ったよね…
「なにしてるんだ…!彼女がピンチなんだぞ!!」って思ったよね、絶対。
そりゃそうよ…哀ちゃんは初恋の人の娘さんだもの…守りたいに決まってるんだよ!!!!!
⑰哀ちゃんが誘拐される
哀ちゃんがあの状況で、探偵バッジを持って行くという判断を即座にくだしてるのすごすぎる。さすがでございます。
ピンガ×ウォッカの組み合わせ、柄が悪すぎて最強に怖い。2人ともサングラスかけて、ガタイがよくて、、怖すぎた。
⑱蘭が美しかった・・・
2階から躊躇なく飛び降り、ボンネットをへこませ、凶器を持ったピンガに一発蹴りを入れたスーパーウーマン。かっこよかった…!
⑲博士の涙
博士・・・!ここはほんとうに悲しかったです。
博士がこんなふうに泣くところなんて、初めて見たかも・・・
そしてコナンは原作や映画を通して、一貫して絶対に泣かないという設定があるんですが、
このシーンは、頬の水滴が泣いているみたいで、すごくぐっときた。絶望感と虚無感、悔しさが滲み出てて、私もやばかったです…
⑳コナンの動揺
「違う!俺は本当に潜水艦を見たんだ!!!」
って大声出したり、
探偵バッジで哀ちゃんを呼んじゃって博士に諭されたり、
「そっか、そうだよな・・・」って、言ったり、
我を忘れるレベルの、あんなに動揺したコナンは、見たことがないです。
はあ、しんどい・・・・・・
㉑沖矢昴(赤井秀一)へ電話
昴「潜水艦?ライフルじゃ歯が立たんな…」
コ「どうすればいい?」
昴「こちらで対処法を考える…その子の奪還は…」
コ「それはこっちでなんとかするから、赤井さんは潜水艦に専念して!」
昴「あぁ…分かった」
ここ!!!!電話を切った直後の、沖矢昴の表情をよく見てみてください。
赤井さん、表情に出ないから分かりづらいんだけど、眉がきゅってなってて、苦しそう(に私は見えた)…
あああああそりゃそうだよね、哀ちゃんは命を換えても守ってやる、絶対に守りたいひとだもの。。
死ぬほど心配に決まってるよ。。。死。
㉒ベルモット、フィリピンへ
ベルモットが、#969#6261のボタンを押したときの、あの高揚感といったら!!!
実はこれはボスのメールアドレスで、プッシュ音が「七つの子」の「カラス〜なぜなくの〜」のメロディーになっています。そうすると、音で覚えることができるので、どこかにメモる必要がないからです。
このメールアドレスにコナンがたどり着いた経緯は、原作42巻から46巻を見れば分かるので、よかったら!!!
ちなみに普通、メアドに#は入れないけれど、いたずら電話防止のために、作者の青山先生がシャープを入れたそう。
それから、ベルモットがフィリピンで大きな犬を連れていて、なんでワンちゃん連れてるの?と私は爆笑してましたが、あれは変装のために、現地でレンタルしたそうです(これもインスタライブで監督が言ってました)。
ベルモットが犬を飼ってる描写は原作に全く出てこなかったので、なんだかめっちゃ面白かったのですが、そういうことか〜と納得!!!
㉓キールのMVP行動その1
探偵バッジを哀ちゃんの側に置いておいてくれてました。神。これがなきゃ脱出できなかったよ!!
㉔キールのMVP行動その2
盗聴器を入れられたのを察知。さらに、ほどきやすいポーズで哀ちゃんが差し出したのも察知し、何も言わずに縛っていました。
このおかげで、脱出経路が分かり、手足を動かすことができ脱出できたので、本当に機転が利いてたし、素晴らしすぎるとしかいいようがありません。ありがとう。
安室からコナンへの電話(2回目)
㉕この時の降谷零くん、車のハンドルを指でトントンってしてて、焦ってるのが分かって最高だった…
一回目に電話しても出なくて、コナンからの折り返しの電話もなくて、めちゃくちゃ焦ってたんだろうね。最高。。。
というか、直美に関してはしれっと自分が誘拐してたのに、哀ちゃんが誘拐されたとなると、めっちゃ焦ってコナンに電話2回も入れて、助けなきゃ…!!!ってなってるの最高だった。。
もちろん直美も助けてほしいんだけど、哀ちゃんへの想いがここで伝わってきて、私はぐはっってなりました。
このときの会話↓
降谷零「ホテルで誘拐された少女は君の知り合いだよね?」
コナン「まさか昨日の電話って…」
降「夕方にはジンが合流する」
コ「潜水艦に乗り込むってこと?」
降「知ってるのか…さすがだね。奴は空から合流する。つまりその時…」
コ「・・・潜水艦は浮上せざるを得ない!」
降「ああ、彼女を助けるとしたら、そこしかない」
このとき、降谷零くんが哀ちゃんのことを「あの子」と言わずに「彼女」と言っているのがポイントです(わたしてきに)。
これは、「灰原哀(7歳)」ではなく、「宮野志保(18歳)」のことを指しているから、「あの子」ではなく「彼女」と言ったのではないでしょうか???
深読みしすぎかなあ。だって、歩美ちゃんのことを、降谷零は「彼女」なんて言わなくない??
直美と志保の過去シーン
㉖志保がアメリカにいたのはもちろん知っていたけど、ボストンだったとは!!
そして、化学基礎の教科書的な分厚い本を、通学中に読む宮野志保(おそらく)6歳…
は????哀ちゃん、天才にもほどがありませんか???
そして、志保にとってはあれは特別ではない行動で、だから覚えてなくても、直美がこのエピソードをずーーっと覚えていたっていうのが、良い……!
でもこの直美の善意の結果が、組織にたまたま見つかって、たまたま哀ちゃんの危機に繋がってしまったっていうのが、悲しいところ。
マリオ議員暗殺
㉗マリオ議員暗殺へ
相変わらず「ジンの兄貴らぶ」なウォッカですが、今回は度がすぎましたね。まじで腹が立った!!!
ジンにシェリー=灰原哀を報告して哀ちゃんを誘拐した時点でかなりむかつきましたが、直美ちゃんの脅し方が、それはもう胸糞悪かったです。
㉘キールのお父さん回想シーン
原作58巻に出てくるキールの過去を知らないと、なんで今回こんなにもキールがMVP行動をしたのかが分からないと思うので、解説しますね!!
キール(本名:本堂瑛海)は、CIAの諜報員(スパイ)として今も黒の組織に潜っていますが、本当は、早々に組織を抜けるつもりでした。
同じく潜入していた父の、新しいつなぎ役の諜報員を紹介するだけで、それが終わったらすぐに、事故で死んだと見せかけるつもりだったんです。
しかし、倉庫で父につなぎ役を紹介したとき、キールには発信器がつけられていました。
それにより、キールが仕事を抜け出したことを知り、スパイかと怪しんだジンが、なんと車でその倉庫に向かっていたんです。
それを察したキールのお父さん、「イーサン・本堂」は、キールのお腹を殴り、彼女の腕を数発撃ち、自分の手首を噛みきります。
キールのお父さんが考えた筋書きはこうでした。
「不審な行動をしていたイーサン・本堂に目をつけたキールが、彼の後をつけたが逆に捕まり、尋問を受けた。しかし、キールはイーサン・本堂の手首を噛んで、銃を奪い、顎の下から頭を吹っ飛ばした」
そうして、彼は自分の手首を娘に噛ませ、拳銃を自分の顎の下に置き、こう言い終わるやいなや、自分で引き金を引いたんです……
「諦めるなよ瑛海!!待ち続ければ必ず味方が現れる!俺の代わりに、任務を全うしろ!!」
だから、キールは今も、組織に潜入しているんです。父の代わりに、任務を全うするために。
死ぬほど悲しいので、書いている今もかなりしんどいのですが、このエピソードなしでは、今回の映画は語れないので、書きました。。はあもうなんなの…
㉙マリオ議員が撃たれたとき
ひゅっとなりました。
本当に死ぬことはないと思っていたから、まさか、本当に殺されてしまうなんて…
(エンディングで、生きてたのが分かった時はもうめちゃくちゃ歓喜!!)
直美が部屋に戻されて、「私のせいだ」と泣いていた時、「違う、あなたのせいじゃない」と言った哀ちゃん。
この後哀ちゃんが泣いていたのは、お姉ちゃんを思い出していたから。
自分のせいでお姉ちゃんは死んだって…そう思って泣いてたんだよね。
(明美ちゃんが死んでしまった悲しすぎる経緯については、詳しくは私の前のnoteをご覧ください)
それを聞いてるキール、「また何もできなかった」と、いったいどれだけ悔しかっただろうか。
もうみんなつらすぎるしんどい…
哀ちゃんと直美の脱出
㉚キールのMVP行動その3
脱出方法を、さらりとものすごい良いタイミングで聞き出すキール・・・!!あなた大天才ですか??
ここで、ペラペラと欲しい情報を全て喋るウォッカには、本当に爆笑しました。まんまとキールの手のひらで転がされちゃって・・・ありがとうございます。
㉛哀ちゃんが直美に説得するシーン
「子どもの言葉や行動で人生が変わることもある。私はそれを体験して変われた。だから私を信じて!直美!」
この、「子どもの言動で変われた」というのは、歩美ちゃんとの、あのシーンのことを言ってるのかなって勝手に思ってます。
詳しくは42.43巻を読んでほしいのですが、あれは、哀ちゃんを殺しにきたベルモットと、コナン&FBIの対決が終わった直後のことでした。
哀ちゃんはFBIのジョディ先生から、名前も住所も変えて、違う人として生きる、「証人保護プログラム」を受けないかと打診されていました。ただし受けてしまうと、今の友達とはもう会えないし、電話もできません。
友達や周りの人間に被害が及ばないように、彼らを守るために、それを受けて”身をひこう”とする哀ちゃんでしたが、
歩美ちゃんの「逃げてばっかじゃ勝てないもん!ぜーったい!!」という言葉に、とても、とても心を動かされ、
ジョディ先生に、「逃げたくないから」と言って断ります。
このシーンが、コナン29年の連載の中で、「子どもによって最も哀ちゃんが心を動かされたシーン」なんではないかと私は思うんです。
本当に哀ちゃんも歩美ちゃんも尊くて、まじでかわいくてやばいので、皆さん、私のこんな文章なんて読んでないで、はやく42.43巻を読んでください!!
㉜ジンのわくわく
ジンは、ヘリに乗ってるときから、「シェリーに会える!わくわく!」って感じで目をキラキラさせてたのに、会えなくてカワイソウでした。。
あのがっかりようと言ったら!面白かったです。
ウォッカも、哀ちゃんと直美ちゃんに脱走されて、しかもその醜態をジンの兄貴の前でさらされて、
ワタワタって効果音がつきそうなほどワタワタしてたのが、最高でした。
㉝キールのMVP行動その4
ジンが緑のレバーを下げて哀ちゃんと直美を殺そうとしたのを、キールが止めたシーンです。
キールは、鼠(スパイ)だと思われる行動はしないし、組織に殺される人を助けられるときは助けるけど、すごいリスクは背負わない人なので、今回、このシーンは本当にびっくりしました。
これは、「キールはスパイだから、哀ちゃんと直美を助けた」のもありますが、絶対にそれだけではなくて、キールの過去が直美と重なったからなんじゃないかと思います。
当たり前だけど、父親に託された自分の任務が優先なので、まさか鼠だとバレるような、あんなめちゃくちゃな行動をするなんて、そんなの今まで見たことなかったです。
それほど、直美と自分を重ねていたんですね。
とにかく、本当に感謝しかないです。ありがとう、キール。。あなたのおかげで、二人の命が助かりました。
㉞無事脱出、コナンと再会!!
コナンを見つけた時の哀ちゃんの顔よ…可愛すぎかよ!!!
その後の、哀ちゃんの「探偵よ!!」も可愛すぎた。もうほんと好き・・・
㉟哀ちゃん蘭とハグ
明美ちゃん回想シーンが、青山先生の原画でした…!!!!可愛すぎて死にました。青山先生の原画は、やっぱり別格です。
明美ちゃんの「大丈夫だから」のこのシーンは、本当にもう泣くしかなくて、
明美ちゃんは、たった1人の、大切な家族の志保を、どうにか組織から抜けさせようとして「10億円強盗」を行いますが、
ジンに殺されてしまいます。
その直前に、志保に放った言葉がこれなんです。
「お姉ちゃんは、大丈夫だから」
なにこれ???もうなんなの????
悲しすぎて私は死にそうです。。
今回は、大切な人を失った、哀ちゃんとキールと直美の物語と言っても過言ではありません……
老若認証システムの欠陥報告
㊱ベルモットgood job!!
変装して老若認証システムに「同一人物」だと認識させるベルモットの変装術、シンプルに強すぎません???
骨格から正確に真似てるってことですよね??やばすぎる。まさにベルモットにしかできない天才的トラップでした。
㊲ジンのクソシステム発言
彼は「クソシステム」というセリフを何回か吐きましたが、「クソ」という、まるで人間のような言葉遣いをしていたのが、なんだかすごく面白かったです。え、語彙力どうした??
それにしても、ジンはあんまりそういう言葉を使わないから、そんな人間っぽい言葉を使われると、あれ?ジンも血の通った人間だったのか?ってなりましたよ。
㊳バーボンのみ、気づく
そう、、、我らが降谷零(バーボン)のみ、この報告に懐疑心を抱き、「これはベルモットによる変装では?」と気づくんです。
は、、い、、???
えっと、これはもう、降谷零くんは、「シェリー=灰原哀」に関しては、揺るぎない確信があるってことでいいですか??いいですよね???
好き!!!!!!!生きててよかった!!!!
あとは、早く2人出逢ってくれ……
哀ちゃんの両親のことを哀ちゃんに語れるのは、もうこの世で降谷零、あなただけなんだよ…
2人で両親と明美ちゃんのことについてほのぼの語って笑い合っててほしい…それが今世の私の最大の望みです。
ピンガの正体、暴かれる
㊴黒の組織のメンバーが、警察の前で(表舞台で)正体を暴かれるってなかったから、なんかすごい変な感じ…
もっと、裏で暗躍して、気付いたら全てが終わっていて、黒の影は跡形もなく消えていましたっていうのが彼らのやり方だから。
あとここは、グレースとピンガの声優さんがいっしょなのがびっくりしました!!!すごすぎる!!
㊵コナンが謎にピンガを煽りまくる
あんなに言う必要あった?なにか作戦があったのかな?
未だにここは、全然コナンの意図が読み取れなくて、謎・・・
㊶コナンが佐藤刑事に謝るシーン
実はこれは、佐藤刑事に医務室に行かされそうになったコナンが、できるだけ佐藤刑事を傷つけずに、医務室に行かない手を考えた結果だそう(とインスタライブで監督が言ってました)。
つまり、戦略的謝罪だった、ということ。。
なんでこのタイミングで謝った?とは思ってたけど、少なくとも私は、君は純粋な気持ちで謝ったのかと思ってたよ、コナンくん……
降谷零×赤井秀一のおもしろ電話シーン
㊷降谷零からの3回目の電話(赤井秀一と三者対談)
降「まだパシフィックブイにいるのか?」
って電話して一言目にいきなり言ったのは、
この電話の前に黒田管理官に連絡し、「魚雷に狙われている」と報告をしたときに、管理官から、「あの少年がまだいるぞ」というのを聞いていたからなんだと思います。
というか、コナンへの連絡より先に一般市民の安全の確保をするあたり、さすが公安、この国が恋人と言うだけあります。
そしてこの後、赤井秀一との謎の三者対談が始まって、まじで叫ぶかと思いました。
降「それより、早くそこから…」
コ「あ、待って!もしもし赤井さん?」
降「!!!赤井だと!?」
赤「どんな状況だ?ボウヤ…」
そして米軍から、潜水艦に対抗できる武器をもらってきたと言う赤井秀一に対して、相変わらず、ポメラニアンみたいにきゃんきゃん抵抗する降谷さん(可愛い)。
降「米軍の武器を勝手に日本で使うつもりか!?」
赤「その声は安室…いや、降谷零くんか…にっぽんに迫る脅威を打ち払うのも、在日米軍の役割じゃなかったかな?」
降「にっぽんで勝手に行動しているFBIのセリフとは思えんが…今は一刻の猶予もない…止められるんだろうな、その武器で!」
赤「ああ、潜水艦の位置さえ分かればな…できるか?ボウヤ…」
コ「うん!やってみる!」
降「組織随一のスナイパー…海自(海上自衛隊)が来る前に済ませろよ、ライ」
赤「もちろんそのつもりだよ…バーボン」
ぎゃああああああああああ!!!!!
死んだ。ここで、本格的に私の心臓は止まりました。
ライ、バーボン呼びがくるとは思ってなくて、そこで本当に、私の意識はもっていかれました。
しかも、この太文字にしたところが、全部青山先生の原画シーンなんです!!!!
まじでカッコ良すぎて、もうどんな言葉をもってしても、このかっこよさを表すことはできないでしょう!!残念でなりません!!!
このシーンは、国宝です。ありがとうございます。
死んだ。
㊸「降谷零」への切り替え
電話が終わった後、降谷零くんに、微妙な間があって、部下の風見が呼んでも返事をしませんでした。
ここは、いったいどうしてだろうと思っていたら、立川監督によると、「バーボン→降谷零」の切り替えをしていたそう。
もしかしたらバーボンとして赤井と喋ってる時に、スコッチのことを思い出しているかもしれないし……
とのことでした…!!ああああ泣く。監督さんそんなところまで考えてくれていたなんて。
スコッチとは、降谷零の幼馴染で、同じく公安として黒の組織に潜入していたんですが、数年前にスパイだとバレて亡くなってしまったんです。
これも詳しくは私のnoteに書いてあるので、ぜひぜひご覧ください。これはまじであまりにも悲しすぎて残酷すぎて私は鬱になります。
ジンのてい!!
㊹ここも青山先生の原画カット!!ジンの口が、青山先生の絵っぽいなって思ってたけど、本当にそうで、うわあああってなりました。
というか、ここ、「撃てい!」じゃなくて、「てい!!」って言ってるの可愛すぎた。。ジン、やってることは全く可愛くないんだけどね…
赤井秀一「沈め」
㊺「補足した・・・」「沈め」
カッコ良すぎる……相変わらず、赤井さんはいいとこどりしてくるやん…
赤井語録が増えましたね。
「了解」(異次元の狙撃手) 2014年の映画
「堕ちろ」(純黒の悪夢) 2016年
「沈め」(黒鉄の魚影) 2023年
彼は原作だと他にも「ホォー」「〜の割合は50:50(フィフティ、フィフティ)だ」「消えろ!このエリアから今すぐに!」「そんな顔をするな…」「まさかここまでとはな…」など、あまりにも有名な言葉を残しています。
次はどんな言葉を残してくれるでしょうか?
本当に楽しみでしょうがないです。好きです。
キス!!!!!
㊻キスシーン!!
人工呼吸だけど、キスです。あれは誰がどう言おうと、キスです。
コナンが気づいていないっていうのが、なんかまた「名探偵コナン」という作品らしいというか、
哀ちゃんの叶わない儚い恋心を表しているようで、うわああああとなりました。。
㊼「バイバイだね…江戸川コナンくん」
の顔がめっちゃ儚くて、哀しくて、それでいて可愛くて、やばすぎました。
それに対して、コナンが引っ張り上げて、「そんな顔してんじゃねえよ!言ったろ?俺がぜってーなんとかしてやるってよ!」と言った後の、
哀ちゃんの顔…可愛すぎる…なんであなたはそんなにも可愛いの???
赤井さんと降谷零くんですでに私のHPゼロなのに、さらに削ってくるやん…可愛いがすぎるわ…
「工藤君、あなたは知らないでしょうけど、私たちさっき…キスしちゃったのよ?」
このシーンはなんかもう目を塞ぎたくなった…まさかこんなシーンをやってくれるなんて…やばすぎた。
哀ちゃんが、服も相まって人魚姫みたいで可愛かったよ美しかったよ…ありがとう。。
㊽蘭へのキス
ほんと、こういうとこ律儀だよね、哀ちゃん。。コナンは人工呼吸したなんて知らないし、だから哀ちゃんしかあの事実は知らないのに、律儀に「返す」だなんて。。
なんて健気で、儚くて、、、もうあなたには、最高に幸せになって欲しいよ。心から願っています。
ちなみにここも青山先生の原画シーンでした!
蘭とキスしたところと、哀ちゃんが最後横たわって笑っているところ!
可愛すぎた!!!!!これだけで致死量。
エンディング
㊾エンディングテーマが最高of最高
全ての歌詞が哀ちゃんを表していて、まじでよかった…
ここまで哀ちゃんの心を表現できるなんて、スピッツさん、コナンを相当読み込んだのではないでしょうか??本当にありがとうございます。リリースから、毎日聴いてます。
エンディングのアニメシーンですが、歩美ちゃん哀ちゃんがすごい可愛かった…
そしてマリオ議員が生きてるの分かって、ほんっとによかったです…!!
今年の金曜ロードショウ(ハロウィンの花嫁)では、エンディングがカットされてたみたいで、
「は????????1番私が感極まった、超重要シーンを、、、1 番の醍醐味をカットって、もはやこの映画を放映した意義が問われるわ。ありえないにもほどがあるんですけど………!!!超激怒」
となったので、今回こそ金ローでは絶対にエンディングはカットしないで欲しいです。じゃないとマリオ議員が永遠に復活しないですし!!
㊿「また会えて、嬉しかったわ…志保…」
これ、直美はいつ気づいたんだろう?
直美は作中で「志保」と言っただけで、「宮野志保」とは言っていなかったんだけど、哀ちゃんが「宮野志保なんて知らないってば」と発言してたところがあって、
でももしそれで気付いたとしたら、脱出するときに哀ちゃんの言うことは素直にすぐに聞いてたんじゃないかなって思うんです。
じゃあいったいどこで気付いたんだろう??謎だ…
でもとにかく、気づきながらも言葉にはしない直美が最高だし、それをやんわりと哀ちゃんに最後の最後に伝えるあのスタイルも好きすぎたし、なによりまた親友に会えてよかったねえええってなったよ。ありがとうございました。
51.安室からコナンへの電話(4回目)
コ「え!?ベルモットが!?」
降「ああ、おそらくベルモットが色んなシェリーに変装して、各地の防犯カメラにその姿を映したんだ。
おかげで組織は老若認証システムへの興味をなくしたよ…」
コ「でもなんでベルモットが…」
降「さあね…君なら心当たりがあると思ったんだけどなっ」
降「そういえば、ピンガという組織のメンバーが帰還せずに消息を絶ったんだけど、君は何か知っているかい?」
コ「…さあ…」
コナンに語りかける口調が優しくて惚れた…
「思ったんだけどなっ」の語尾が跳ねてて、最高にかわいいかったです。好きです。
これから、降谷零は哀ちゃん=シェリーだと認識していることを前提に原作でも描かれることだろうから、それが今から楽しみで楽しみで、もう楽しみで仕方ありません!!!!
考えただけで私は爆発しそうです!!!!
52.「助けたワケ?それを探るのがあなたの仕事でしょ?シルバーブレットくん」
このシーンに全てを持ってかれた!!びっくりでした!!!
ちなみにこのほんとに最後のカットのところは、青山大先生の原画です!!!神!!!
あと、これは私の考察なんですが、ベルモットが今回こんなに協力したのは、哀ちゃんに恩返しをするためだけではないんです。
どういうことかを説明するには、まずはベルモットという人物の謎について言及しなければならないです。
1.ベルモットは、20年前にジョディ先生の両親を殺した時と、今の容姿が、全く一緒なんです(詳しくは42巻を読んでね)。つまり、一切歳をとっていないんですね。
2.さらに、黒の組織のボス「烏丸蓮耶」(30巻に名前だけ登場してます)。
彼は40年前に99歳で他界したとされていますが、今も生きていることが暗示されているので、計算するとなんと139歳なんです。
人間がそんなに生きれるなんて不可能なので、彼もベルモットと同様、「歳を取っていない」と仮定できます。
3.さらにさらに、ベルモットは、ボス「烏丸蓮耶」の超がつくほどのお気に入りで、どうやらなんらかの秘密の関係にあるよう。今回の映画でも、組織のNo.2のラムさえボスの所在をつかめていないのに、ベルモットはボスと気軽にメールしちゃってます。
4.加えて、コナンと哀ちゃんが飲んだ毒薬「アポトキシン4869」は、組織が半世紀前から進めていた、「時の流れにさからう」極秘プロジェクトということが、19.20巻で示唆されています。
5.ベルモットが異常に灰原哀ちゃんを殺そうとしていたことと、組織に2人の幼児化を伝えていないこと
以上5点から考えると、
「組織が半世紀前から極秘に進めていたプロジェクトは、不老の薬=アポトキシン4869であり、ボスとベルモットはこれを飲んでいる」
という結論が導き出されるんですね。
これを踏まえて今回の映画を観てみてください。
たぶん認識がガラリと変わります。
ベルモットが老若認証システムを、「開けてはならない玉手箱」と言っていたのは、
あんなに必死になって老若認証システムを潰そうとしたのは、
自分とボスの秘密がバレてしまうから(組織の他のメンバーは彼らの秘密は知らないと思われる)。
対してラムは、そのシステムを使ってボスの所在を知りたがっていたので、
この映画の裏では実は、「ボス&ベルvsラム」という構図があったと言ってもいいと思います。
そんなわけで、「助けたワケ?それを探るのがあなたの仕事でしょ?シルバーブレットくん」という最後のベルモットのセリフも、違って聞こえてくるわけです。
奥が深いですよね!!!
あとがき
ただの映画の感想が、いつのまにか、「どこかの論文でしょうか?」並の文字数になってしまっていました。約15,000文字です。もはやこわい。
ここまで全部読んでくださった、変人のみなさんも、ちょこちょこ気になるところだけ読んでくださった皆さんも、本当にありがとうございました!!
とりあえず、哀ちゃんガチオタクの友達(たぶん私よりやばい子)と、今月末に今回の映画の舞台になった八丈島に行ってくるので、死ぬほど楽しみです。まだまだ映画は終わらない!!!
映画館にも、あと5回は通おうと思います!!
みなさんも、このnoteを読んで気になったら、もう一度映画館でぜひ確認してみてください!!
それでは、さようなら☺️またね〜!