H26(2014)_Ⅱ_1_6(寒中コン)
注意事項
・答案例の文字数は技術士解答用紙の文字制限を満足しています。
・答案例は,既往の技術図書等や過去に私自身がA判定を頂いた記載例を参考に記載していますが,仮に同じ問題が出た場合に,本答案例をそのまま記載した場合においても、A判定を確約するものではありません。あくまで参考としてください。本コンテンツ使用に伴い損害が発生した場合においても,一切の責任は負いかねます。
・可能な限り公表されている技術図書や記載している参考文献先を確認しながら書いていますが,記載の内容に技術的観点からの誤り等がありましたらご連絡下さい。事実確認後,必要に応じて返金対応等致します。
・より優れた記載内容等がありましたら,補足等に追記していきたいので,有意義なご連絡お待ちしています。
・無断での複写、転載を禁じます。
問題
Ⅱ-1-6 寒中コンクリートとして,コンクリート構造物を場所打ちで構築する際に,品質を確保する上で打込み及び養生の観点から留意すべき事項を1つずつ挙げ,その留意すべき理由を説明せよ。またそれに対してとるべき対策をそれぞれ述べよ。
参考文献
『留意すべき事項,理由,対策』
土木学会:コンクリート標準示方書「施工編」2017年 P161 12章 寒中コンクリート
ポイント!
寒中コンクリートに関する一般的な事項を述べるとよいと思います。日平均気温が4度以下になることが予想される場合には,寒中コンクリートとしての施工を行う必要があります。寒中コンクリートの施工で最も重要なことは,
①凝結硬化の初期に凍結をさせない(初期凍害の防止)
②養生終了後,想定される凍結融解作用に対して十分な抵抗性をもたせる。(→設計において,相対動弾性係数やスケーリング量の設定を行います。)
③工事中の各段階で予想される荷重に対して十分な強度をもたせる。
初期凍害を受けた場合,適切な養生を行っても,想定した強度が得られず,劣化に対する抵抗性,水密性等が著しく劣ります。以上を踏まえ記載しました。コンクリート標準示方書が手元にある方は,寒中コンの箇所を見れば回答できると思います。文章化が手間な方は答案の参考としてご購入ご検討頂ければと思います。
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