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ぼーっと観葉植物を見ながら、考えていたこと。
2年前、シェアハウスから一人暮らしに引っ越した際、観葉植物を買いました。パキラとポトス。特にパキラなんかは、見違えるほど背が伸びまして、「ぼくにもこんな成長期があったらよかったのにな」と羨望の眼差しを向けていたところ、「そういえば、なんで観葉植物っていうんだろう」とそんなことに引っかかりまして。
「観葉植物 とは」
Google先生に聞いてみたら、Wikipediaのページが上位に出てきました。そこには『葉の色や形が美しくそれを観賞するために育てられる植物』と書かれてあります。
さて、この定義のされかただと、一般的に観葉植物と言われていない植物は、葉っぱの色や形が美しくないと言われているみたいな感じがしませんか。考えすぎかもしれないけど、そう呼ばれていない植物がなんだか不憫に思ってしまいました。
それから、もう一つ不思議に感じたことがあります。それは、観葉植物が先の定義のされかたをするなら、なぜチューリップやマリーゴールドは観花植物と呼ばれないのだろうか、ということです。
花が美しくて、それを観賞するために育てられる植物もあるはずなのに、そちらは、わざわざ観花植物とは言わない。カテゴライズするなら、単に花と呼ぶのが一般的だと思います。花は、どれも一般的に美しいから、わざわざ「花を観るための植物」なんて冗長的な言い方はしないのかな。
ちなみに、パキラもポトスも花は咲かせます。ただ、それの難易度が高く、一般的には葉っぱだけの状態が長い。とすると、観葉植物は「葉を観賞する植物」という字のままの意味よりも、「花が咲きにくいから、葉っぱを観てあげてください」といった烙印みたいなものをつけられた植物のようにも思えてくる。そうすると、パキラに対して多少同情する気持ちがわいてきます。
それでどうだろう。
観葉植物。葉を観賞するために育てられる植物。あなたは、このようなカテゴライズを受ける植物について、どんな感情を持つのでしょうか。
「花は咲きづらいけど、葉は美しいって言ってもらえて嬉しいじゃん」って感じますか。それとも「あらためて考えてみると、わざわざ観葉なんて言われるのは野暮ったい気もする」となりますか。
まあ仮に「わざわざ観葉植物なんて呼び方をするのは、どうかと思う」ってなったとしても、パキラのことを「葉っぱ」と呼ぶのは、それはそれでどうかと思うのだけれど。
普段、何気なく使っていることばも、よくよく意味とか漢字の構成を考えてみると、なんだか不思議に感じるところがあったりします。ことばとか、あるいは名前をつけることっておもしろいよね。