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辛党向け、バレンタインの過ごし方②~ベアレン 2つのチョコレートスタウト
バレンタインそのものは否定しないけれど、どうにもチョコレート菓子を楽しみ切れない、そんな「辛党のバレンタイン」のおススメ第2弾です。
今回は日本のクラフトビールの老舗『ベアレン』の2種類のチョコレートスタウト。”チョコレート”なんですが、チョコレートは入っていないとはこれ、如何に?!
スタウトはアイルランド生まれのどっしりとした黒ビール
日本でも人気の高いクラフトビールの種類である「スタウト」は「UX視点でみる、SAPPORO『開拓使麦酒仕立て』~LAGARとLAGER」で話題に出た、上面発酵で造られる黒ビールです。
国内でよく見かける(有名な)上面発酵の黒ビールは、『GUINESS』(ギネスビール)でしょうか。首都ダブリンで生まれたこの黒いビール、250年以上の歴史を誇る、アイルランドの国民的ビールです。
そして、『GUINESS』は私が好きになった最初のビールでもあります。実はこのときまで私はビールが好きではなく、逆に一緒にギネスを飲んだ所謂一般的なビール好きの叔母は「何、このコールタールみたいなの!」とかなり失礼な感想を口にしていました。
話がそれましたが・・・それほど、日本で人気のあるラガーとは味も口当たりも違うのが「スタウト」なのです。
なぜスタウトは黒いのか
クラフトビールの多種多様な色味や味わいは、醸造の仕方や素材の違い、そして素材の扱い方によって造りだされます。スタウトが黒いのは、黒い色になるまで麦芽・大麦などを炒るからです。そうです。あの黒は焦げた色なんです。
強めにローストした麦芽の香ばしい味と香り、そして(すべてが、ではありませんが)コクがあってアルコール度数も高い、そしてなんとなく”もったり”している、というのが私の考えるスタウトの特長です。前述の「GUINESS」は柔らかくて繊細な泡を並々と注ぐのですが、どちらかといえば泡がほとんど出ないスタウトの方が多いのではないでしょうか。
ラベルまで楽しめる、ベアレンの2種類のチョコレートスタウト
ベアレンのチョコレートスタウトを自宅で楽しむのは今年で2回目です。定番なので比較的購入しやすいかと思います。
https://www.baerenbier.co.jp/
その可愛いクマのラベルも魅力的です。
ちょっと上の写真、左側の「MILK CHOCOLATE STOUT」は原材料に「乳糖」を使用していますが牛乳が入っているわけではありません。過ぎないほどの甘みと滑らかな飲み心地が楽しめるスタウトです。
右側の黒いラベル、「CHOCOLATE STOUT」はミルクの入っていないブラックチョコレートに近い風味です。いや、チョコレートというよりコーヒーかもしれません。アルコール度数も6.5%と 若干高めですが、そこまで「アルコール入っている感」もありません。
そして2種類のスタウトに共通しているのですが、「チョコレートスタウト」という名称ではありますが、チョコレートが入っているわけではありません。原料の麦芽が「チョコレートモルト」という種類で、チョコレートっぽいカカオ風味になります。また、アルコール度数が高めだと比較的甘くなるのですが、6.5%ある「CHOCOLATE STOUT」、言うほど甘くはありません。
もし、そもそもビールはあまり得意じゃなくて・・・なのであれば「MILK CHOCOLATE STOUT」がおススメです。大変飲みやすいです。
温度高めで楽しむクラフトビール
この2本のチョコレートビールを楽しむときは、冷蔵庫から出して1口、そして十数分置いてから、残りを楽しむことをおススメします。
上面発酵のクラフトビールは温度の変化で味の印象が大きく変わるものが多いからです。どちらが美味しく感じるかは好み次第ですし、中には「冷やしたら」あるいは「ぬるくしたら」美味しくなくなってしまうビールも当然ありますが・・・。温度低め(10度くらい)のときはすっきりしていて、少しおいて18度くらいにしたら、香りも立ちやすくなり、モッタリ感が増し、スタウトの特徴が際立ちます。
今までやったことはないのですが、少し寝かせても(熟成させても)美味しいらしいので、今回は各種1本ずつ、賞味期限ぎりぎりまで置いておこうかと思います(賞味期限は凡そ1年らしいので、手元にあるビールは今年の年末か年始か・・・忘れずに・・・)
バレンタインでなくても、温度を変えても、熟成させても・・・ということで、3倍楽しめるバレンタインビールなのでした。