【言葉の浸透圧】2024/07/07

長田弘さんの文章はポカリスエットみたいだな、なんてふと思う。水でもなくて、もちろんジュースとかでもない。スーッと体に染み込んでくる感じ。

最近は新たな長編にチャレンジする余裕がないので、好きな作家さんの詩やエッセイを読むことが増えました。なかでも特に好きなのが長田弘さん。『人はかつて樹だった』を図書館でふと手に取り、そこから沼った遅咲きの読者です。

先日の投稿で引用した長田弘『すべてきみに宛てた手紙』には、『きみ』という私に送られた39通の手紙が収められています。一通一通、読んでは考え、読んでは考えを繰り返しています。言葉の浸透圧が私の体と同じで、スーッと心に届いて来る感じ。言葉が美しい。

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