【貸棚本屋での密やかな対話】2024/11/9
本のタイトルは読了してようやく「あーなるほど」となる場合と、タイトルを見ただけで大枠がわかるものとあります。さらに言えば、私などでは最後までなぜのそのタイトルなのか理解し得ないものもあったりします。
#出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと は、タイトルを見た瞬間に内容がわかったような気になっていました。その上で「70人に本を薦めるなんて私は無理だ」と思って読み始めたのですが、事前の想像とは違って人生の転機に差し掛かった作者の私生活と仕事との葛藤が、人と本に救われていく、そんな本でした。
comxcom古は貸棚本屋です。たくさんの棚主さんがオススメ本を置いています。リアルな会話はないものの、来店された方が各棚をゆっくり見て回っている時、手にとって中を見てまた棚を戻す時、そこには声のない対話を感じます。
本との出会いには、必ず人が介在しているはずです。人に薦められた、POPを見た、書評を見た。本屋で買う時でも手に取るまでには選び、並べた人がいます。comxcom古では貸棚を通して、ぜひ棚主さんとの対話を楽しんでください。本も、スタンドも、並べ方も、飾り付けも、すべて棚主さんによるものです。それが貸棚の面白さです。
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