【唯一の百恵ちゃん】2024/09/16

少し前になりますが、チャンネルを変えているとふと懐かしいドラマが目に入りました。山口百恵さんの赤いシリーズです。

昭和という時代には、一家にテレビは一台、居間にありました。家族みんなで同じ番組を見てあーだこーだと話をし、翌日の学校でも話題の中心となる、そういったものでした。そんな時代に伝説となった番組もたくさんあります。赤いシリーズ、特に山口百恵・三浦友和の『赤い衝撃』『赤い疑惑』は、強く印象に残しました。山口百恵さんは、今風に言えばダウナー系で、ちょっとウェットでアンニュイな雰囲気が非常に日本的で、その鮮やかな引き際を含めて伝説となりました。

子ども時代に赤いシリーズを見ていた単純な私は、少し青あざができてたら「白血病!?」とか、両親とそっくりなのに「わたし取り違え子なのでは」とか、その後も事あるごとに思っていました。それくらい当時の子どもたちはのめり込んで見ていたということです。

今思い出そうとしても、赤い〇〇がどんな設定だったのか、どれがどの設定だったのか詳しいことは覚えていないのですが、子どもたちの心に強い印象を残したドラマであったことは間違いありません。そして山口百恵さんは、たった7年間の芸能活動のあと引退をしその後全く表舞台には登場していません。その鮮やかな生き方が、唯一の『百恵ちゃん』と愛され続ける理由でしょう。自分の生き方というものは、自らのブランディングだと思います。素晴らしいブランディングとしか言いようがありません。
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