【名前って大事だよねの話】2024/08/22

瀧森古都さんの本のタイトルはいつも魅力的だなと思っていたのですが、コピーライターのお仕事もされているとのこと、納得です。まず、興味を持たれる、手にとってもらうには、たとえ売れっ子作家さんであっても本の名前がそれを左右します。

アドラー心理学を日本で一躍有名にしたと言われる『嫌われる勇気』。発売から10年を経て国内で300万部を突破し、未だに売れ続けています。これが例えば副題の『自己啓発の源流「アドラー」の教え』というタイトルだけならここまで売れていたでしょうか。内容が素晴らしいのでもちろん人気にはなったでしょうが、『嫌われる勇気』というタイトルがそのベストセラーへの階段を一気を駆け上がる原動力になったのは間違いないでしょう。

徳島県の鳴門市には『くるくるなると』という道の駅があります。2年前の春にオープン以来、週末には道の駅に入る車の列ができるほど人気の道の駅です。この道の駅の名前が発表されたとき、”来る来る”で千客万来、縁起が良さそうなこと、鳴門の渦の”クルクル”で特徴を表している、いい名前だなと感心したものです。

もちろん、この施設の内容の充実があってこそ、人気が継続しているのは間違いありません。本でも施設でも、名前と中身が伴っていなければあっという間に廃れてしまうことでしょう。情報伝達の早い現代ですから。

”くるくるなると”のごはん類やスイーツがお値段と量が釣り合ってなくて我が家では”逆詐欺”などと言っています。もちろん褒め言葉です。徳島に来られた際にはぜひお立ち寄りください。”おいもあんぱん”もお忘れなくお買い求めくださいね。
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