【幸せの再発見】2024/09/22
本の街 神保町の有名なシェア型本屋『PASSAGE by ALL REVIEWS』と『ほんまる』に行ってきました。両店とも想像より小さな空間の中に独自の世界観のある店づくりがされていました。『PASSAGE by ALL REVIEWS』は2022年、『ほんまる』は2024年オープンですが、この歴史ある街の風景に馴染んで、書店巡りの方々のルートの一つになっています。
皆さんが店をオープンするならどのような立地を選びますか?まずは競合店のないこと?人通りの多いところ?貸棚本屋や古本屋の場合はどうでしょうか?一つの本屋だけで集客するのは今はとても難しいです。蔦屋書店は代官山だったり、四国でも高知などでは、カフェはもちろん雑貨店や子どもの遊び場、家族の憩いの場を併設し、その一帯ごと半日は過ごせるような、本プラス〇〇の場所として創られています。
資金力の乏しい地方の小さな古本屋はどうすればいいのか。やはりそこには”まちづくり”と関係してくると思います。点の存在感はとても小さいですが、点が増え、繋がり、道になると人が集まり始めます。徳島では今、駅を中心としてホールやアリーナが検討されています。それはそれでとても大切なことで議論されていくべきことです。ただ、駅周辺の大型施設だけのことでなく、例えば今若者を中心に盛り上がっている万代埠頭と徳島駅の動線を徒歩でも考えてみる。2.5km。春や秋なら散策にちょうど良い距離です。カフェや雑貨屋、服屋。その中に本屋があれば。それは本好きの願いです。
街全体の大きな話になってしまいましたが、シェア型本屋の魅力はそういった大掛かりなまちづくりの話にならなくても、店内に小さな街が出来上がることころです。東京のシェア型本屋さんを巡って気付いたことは、『林檎ノ本箱』の多彩さはそれらに負けていないということです。それはひとえに棚主さん方のお力なのですが、その小さな街をまた今日オープンし、お客様が訪れる。3日間お休みをいただいた中であらためて気づいた幸せです。
Instagramはこちら
#貸棚本屋 #古本屋 #comxcom古 #徳島 #神保町のシェア型本屋