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【こんなときこそ】2024/08/09

南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が出て、不安な気持ちを抱えたまま一夜を過ごされた方も多いと思います。今できることは避難や備えの見直しをし、あらためて南海トラフ地震がいつ来てもおかしくないということを再認識して日常を続けていくということでしょう。

石黒耀の小説『死都日本』は”巨大噴火”が起きた現代の日本の様子を描いた小説です。いわゆるパニック小説のようなジャンルではなく、その精密な描写により、2005年に日本地質学会から表彰されています。巨大噴火は数万年に一度とのことなので100〜150年周期と言われる南海トラフ地震に比べると現実感のないものと思われるかもしれません。しかし、2002年の発行後、東日本大震災をはじめ、数々の大災害を目の当たりにしてきた私たち日本人にとっては、明日起こってもおかしくないようなリアリティがあります。読み物としての面白さがありつつ、専門用語もたくさん出てきて勉強にもなる一冊です。

巨大地震注意情報が出て、しばらくは気持ちが落ち着かない毎日になりそうですが、私たちが今できることをしっかリとして、あとはいつもの変わらない日常を過ごす。連休中はテレビやスマホを少し横に置いて情報から離れ、本を読む時間を作りませんか。
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