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ボーダレス・アカデミーにうっかり申し込んでしまった話
産後のお母さんに眠れる時間を届けたいと、うっかり10年勤めた公務員を退職した。
産後のお母さんに眠れる時間を届けるべく起業に向けて動き出したのだが、さっそく壁にぶち当たる。
起業セミナーは怪しいものが多すぎる!
何を信じても良くて、何はだめなのかがまったくわからない。
自治体の行う無料のセミナーから、「最速で100 万稼げる方法」みたいな怪しげなセミナーまで、どれが自分にとって「よい」のかよくわからない。
とりあえず、根が真面目な私は、自治体が噛んでいるビジネスコンテストから申し込んでみることにした。そのビジネスコンテストの前段階の講座で、まずは読んでみてくださいと紹介されたのが、「ボーダレス・ジャパン」の田口さんの本だった。
実は私、この本を古本屋で立ち読みして、少し知っていた。気にはなりつつも、その時は、自分が公務員をやめる日が来るなんて思っていなかったので、節約、節約と思って購入を断念した。が、ここでまた人から薦められるというのは、ご縁があるのだろうと本を買った。他にもお勧めされた本は全部買ったが、心に残ったのはこの本だった。
結局、私に本を薦めてくれたビジネスコンテストには、前段階の段階で、それ以上、進むことを断念した。ぼんやりと思い描いていた計画では、到底、審査されるに値しないと感じたからだ。特に、収支計画がまずかった。ビジネスという観点と、私が実現したい価値=産後のお母さんに、眠れる時間を届ける、が両立しない。値段を上げれば収支は成り立つが、ただでさえ、自分のためにお金を使うことをためらう産後のお母さんが、利用しようとは思えないだろうと思った。
もっと学ぶ必要がある。でも、長く無駄に馴れ合いたくはない。起業に向けて、最短で必要な情報をくれる、信頼できる、利益第一主義ではない社会的起業について学べる場を、私は求めた。
そして、出会ったのが、ボーダレス・アカデミーだった。
本講座の前に、お手頃な価格の(本講座に比べればという意味で、決して安くはないが)2日間の講座があったのもよかった。
この2日間は、息子を夫に預けて、フルで受講した。そこで、ボーダレス・ジャパン副社長のすーさんの言葉に、痺れるのである。
WHY ME は後からでいい
社会起業と言われるものを志した人がつまずくポイントは、「本当に私はこれがやりたいのか?」らしい。
これは、私の中にもある。
私はただの、産後の睡眠不足が死ぬほど辛かったわがままな母である。そして、妊娠期から産後の男女間の不平等に、憤っていたたたのちっぽけな人間である。
助産師さんでもなんでもない。
だからこそ、迷う。
私がなんかがやっていいのか?
私なんかにやれるのか?
今も悩んでいる。
でも、すーさんの言葉はシンプルだった。悩んでいるより、動け。動いて、違ったら、変えればいい。
この言葉に出会えたことが、私にとっての2日間の価値だった。
勢いで、本講座に申し込んでしまった
こんなことを言うと、我らが事務局のスズケンさんに怒られてしまいそうだが。
実は、私は勢いで本講座に申し込んでしまった。
なんというか、本講座を受講するには、本気度を試すために、結構ガチな資料作成を求められる。それこそ、後からでいいという言葉に感動したのに、いきなりWHY MEを書かされる。しかも、2日間の講座を受講してから、本講座の申込み→面接→締切までの時間が短く、かつ、面接はオンラインとはいえ、平日日中だった。
平日、日中。
私、仕事やん。
しかもベンチャーに転職したてで、有休とかほぼない。
唯一、息子の誕生日だけは、お休みをいただいていた。2日間の講座の翌日である。
それ以外に、面接を受ける時間はない。
焦った私は、本講座の受講を吟味することなく、とりあえず息子の誕生日の準備に間に合うように、猛ダッシュで資料を作り、面接を申し込み、そして受けてしまった。
面接してくれたスズケンさんの言葉を思い出す。
「お仕事しながら、小さいお子さんも育てながら、時間を確保できますか?」
「少なくとも10名のヒアリングが必要です。ヒアリング先のアテはありますか? 動けますか?」
彼の疑問は正しい。
でも、私は何もわかっていなかった。
週に1回、それも夜だけの講義が基本なら、なんとかなるだろうと高を括っていた。
結果、うっかりボーダレス・アカデミーに入ってしまった。
入ることになってから、動揺して、慌ててボーダレスのことを調べてみたが、全然ネット上に情報が落ちていない。
公式が発表する情報は、いい情報ばかりを加工しているだろうから、信用ならぬと除外したら、本当に情報がない。
よくあるSNSのキラキラ系女子の起業みたいなのは、嘘くさい「素晴らしい仲間たち!」みたいな声がわんさかでてくるのに。
挙句には、ボーダレスと入れると、検索ワード候補に「宗教」と出てきて、さらにビビる。(実際、入ってみたところ、宗教ではなかったので、その点は安心して欲しい。怪しいツボもかわされていないし、教祖の教えに熱狂してもいない。ボーダレス・アカデミーに入っても、正月は喜んでおみくじ引くし、クリスマスはウキウキする。)
こうして、私のボーダレスアカデミーな3ヶ月が幕を開けるのである。
もし、今、私がボーダレスアカデミーを受講しようかどうか迷っている人にアドバイスするとすれば、「2日間の集中講座を受けるまでに、本講座をどうするか、ある程度、決めておいた方がいいよ!」と伝えておく。うっかりと勢いで生き過ぎな私から贈る言葉だ。ーー勢いで飛び込んだ方が楽しいけど