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群れになってみた【#心の柔軟体操】

大手町駅周辺に所用でやってきた。

気がつけば、夜。外は真っ暗。どちらが駅か、方向感覚がつかめない。帰りは東京駅に出ようと思ってたのに。

オフィスビルから漏れる光は、そこまで強くない。高層だから、足元まで届かないのだろうか。

数えきれない窓が規則的に並ぶ。ちょっと黄みがかり、ちょっとほの暗い明かり。向かいや並びの明かりが反射しているのか、カッティングが効いたガラス細工のアクセサリーのようだった。指輪にしたら綺麗だろうな。

東京、ど真ん中でも暗いんだ。新宿は異様に明るいんだなと思いながら、あたりを見渡すと、同じ方向に進む集団が目についた。

後ろにくっついて歩いていく。別々の個がなんとなく隊列をなして向かっていく姿は意思を持った生き物みたいで面白かった。まるでスイミーのよう。

うかうかしていたら、商業ビルの入り口で目の前の集団は散り散りに去っていった。気づけば私が先頭。なんとなく多分こっちだろうと思いつつ、さっとマップを見て足早に歩く。

後ろからついてこられるのって、ちょっとプレッシャーだ。特に土地勘がないからだけど。

平静を装って歩くうちに、クラシカルな建物が現れた。ああ良かった。いや、多分ついてきたわけじゃないけども。私みたいなのがいないとも限らないからね。

日付:2019年9月30日(金)、執筆時間:約20分、場所:電車、音楽:なし

振り返り:建物出て真っ暗で焦った。

毎日、仕事の休憩時間にエッセイ?を書き続けている方をとてもリスペクトしており、毎日ではなくとも書いてみようと思い立ってみた。#心の柔軟体操 と名付けてみた。本当は心の筋トレにしたかったけど、既出だったので。出勤か退勤時に書ければいいな。


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