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冬のコンポストを元気にさせるために出来ること

もうすぐ3月になろうというのに寒さが続きます。
寒くなるとコンポストは元気がなくなり、生ごみを分解する分解能力も極端に落ちます。
コンポストは微生物くんの力を借りて分解していますが、微生物はだいたい15℃を下回ると活動が落ちてしまいます。2月となると冷蔵庫の中に入っているのとほぼ同じ状態です。
こんな状態の時に生ごみを入れても、分解が進まず、長々と形が残ってしまいます。(寒さが寒さだけに腐敗はしにくいですが。)

そうであったとしてもコンポストをやりたい。
夏の元気なコンポストが懐かしいあなた。
そうするには、どうしたらいいのか?
冬のコンポストを元気にするポイントを紹介します。
(ここで紹介しているのは、好気性のコンポストについてです。)


水分足りてますか?

好気性コンポストに必要なのは、何より水分です。
微生物くんたちは、水がほしいのです。よく言われるのが60%くらいの水分ですが、見た目では、よくわかりません。握って形が少し崩れるくらいと言われますが、要はコンポストの中全体が水分で湿ってる状態です。
部分的に乾いているなら水分不足です。冬でも水分は蒸発していくので、適時水を加えましょう。(200ccくらいを様子を見ながら加えるのが良いです。)

生ごみ刻みましょう

生ごみ刻んでますか?
ごみを刻むなんて気持ち悪い、何より面倒。お気持ち、よく分かります。
でも、微生物くんたちも生き物です。いきなり大きな塊の食材を口に突っ込まれたら誰だって食べられないのです。
特に冬は分解に時間がかかります。だから少しで良いので小さくしましょう。目安としては親指の先くらいです。
料理終わりにザクザクと少し細かくする、それだけで彼らは助かるのです。

油を入れる

いつもの生ごみに小さなお玉1杯分くらいの廃油を入れます。
揚げ物を使った残りで構いません。油の主成分は脂肪酸。脂肪酸は最初のエネルギーに最適です。たき火で言うところの焚きつけです。
生ごみに油を入れて、かき混ぜて一日待ちましょう。
(あまりかき混ぜないのがポイントです。)

米ぬかが加速剤

好気性の微生物たちは色んな種類がいますが、活発に動きやすいものと、そうでないものがいます。
コンポストの中で最初に動きやすいものは、固形よりも粉物です。
小麦粉なども良いのですが普通は料理に使いますので、それ以外で比較的入手しやすいのは米ぬかだと思います。米の精米機がお近くにあるのでしたら、無料で手に入ることも多いと思います。
油を入れて分解が始まったところに米ぬかを100〜200グラム程度入れてかき混ぜます。これで分解のエンジンが回り始めます。
ここにコンポストのごはん、つまり生ごみを加えて行きましょう。
うまくいくと温度が上がり、湯気が出てきます。
温度が上がらない時は、また少し油と米ぬかを入れてみましょう。

継続するために必要なこと

ここまで、コンポストを元気にさせるやり方を書きましたが、それでも冬はすぐに温度が下がってしまいます。下がってきたら、また油と米ぬかを入れてということを繰り返すと、冬でもコンポストを持続できます。
(我が家では2〜3週間おきに米ぬか入れてます)

冬の間も、楽しいコンポストライフを続けましょう!
湯気がたったコンポストはめちゃ楽しいですよw

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