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カスタムペイント無料!有名な老舗中華ブランドICANが遂に本気を出してきた

スポーツ自転車、所謂ロードバイクの価格は年々上昇し既存ユーザーや新規参入者の頭を悩ませている原因に見える。その中で最近は中華ブランドが勢いを増している印象だ

最近よく耳にする「カスタムペイント」も主流になりつつある中で、カスタムペイントを武器に新たな勢力が加わりそうだ

今回は中華ブランドといえば誰でも聞いたことがあるであろう「ICAN (アイカン) 」について紹介していく記事を残していく

ICAN  JPAPN TOPページ 2024年7月現在


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この記事は自主的に作成しています。画像などの使用許可はもらいましたが関係者へ事前確認等はさせていません。



ICANとは


ICANは2009年に設立され、自転車に関わるカーボン製品を製造・販売してきた。ICAN公式HPの会社概要に記載されていないが様々なブランドのOEM製造も行っている

ICANは「完全自社製造生産」を行っており、フレームの設計から製造、出荷に至るまで全てICAN社内で完結しているのが大きな特徴だろう

この様な話は至るところから聞くが、実際は中華ブランドの中でもOEM生産があるらしく、中華ブランドとしてはあるがフレームはA社、ホイールはB社へOEM生産を依頼しているブランドも普通にあるらしい

筆者は様々な中華ブランドと関わりがあり、日本国内では仕入れられない情報が沢山耳に入ってくる。ある意味面白い立場にいるのかもしれない

話は逸れてしまったが、ICANは「完全自社製造生産」を行っているという話はICANからではなく、別中華ブランドの中の人から聞いた情報だ。そのためICANが完全に社内で設計製造を完結している情報は間違いないだろう。それに話をしてくれた人も「ICAN」については一目置いている感じで話していた

販売価格が他中華ブランドよりも低価格を実現できているのは、大きなプロモーションは行っていないのと完全自社製造生産の影響が大きいと思われる

現在日本で積極的にプロモーションは行っていない。ICANは主に欧米に向けて多く販売しているらしい

ICANフレーム製造工程。4分33秒の動画


個人的に気になる情報


ICANの所在地は広東省深セン市

中国の自転車工場の多くは厦門に集結している。日本で有名なブランドも厦門にある

■筆者が把握している厦門に工場があるブランド
・WINSPACE (ウィンスペース)
・Elitewheels (エリートホイール)
・YOELEO (ヨーレオ) の製造工場も厦門にあるようだ
・Nepest (ネペスト)

てっきりICANも厦門だと考えていたので深センに所在があるのは意外だった

従業員数:営業担当20名、工場従業員200名

いや、従業員多いよ…200名超えなんてかなり大きい会社なのではないですか?

代表者:Jack Chen

Elitewheels創設者の一人と同じ名前なのは偶然?中華ブランドは横の繋がりが凄いらしいので、これは個人的に調査してみたいところ

ICAN公式HPの会社概要に掲載されている情報を元に話した内容だ


製品ラインナップ


ICANはカーボン製品をメインに販売している。フレーム、ホイール、ハンドルとラインナップは様々だが、ここでは一部抜粋して紹介する。全カラー、全スペックを載せると長くなりすぎるので詳しくは公式HPで確認を

A9 エアロロードフレーム

A9 エアロロードフレーム
UCI認証
販売価格:143,800円 〜
一体型ハンドルセット
東レ T700 & T800
1100g (52cm) 塗装により重量変動
BB BB86 タイヤサイズ 700C×25C-28C


ICANの定番フレームといっても過言ではないだろう。エアロフレームの造形は非常に綺麗。カスタムペイントにしたら自分好みに仕上げられるのも良いかもしれない。因みに一体型カーボンハンドルもセットになっている価格だ


以下もA9フレーム。アート塗装を施したフレームも用意されている。このフレームは販売価格が違うので注意が必要


FLYEE ロードバイクフレーム軽量

FLYEE ロードバイクフレーム軽量
販売価格:175,800円
東レ T700 & T800 & T1000
866±20g (52cm) 塗装により重量変動
BB T47 タイヤサイズ 700C×25C-32C


こちらは2024年に販売が開始されたICANの軽量フレームモデル。ヘッドやシートステーが角ばっているデザインがどこのフレームにも似つかない。全体的に細身となっている。ヒルクライムで軽やかに走りたい人はこのモデルが良いかもしれない


Graro グラベルロードフレーム

Graro グラベルロードフレーム
UCI認証
販売価格:128,800円
東レ T700 & T800 & T1000
1073±20g (52cm) 塗装により重量変動
BB T47 最大タイヤサイズ 700C×45C


Graroはグラベル向けに開発された2024年の新製品。エアロを意識したフレームとなっておりロードバイク用途でも使用可能だそうだ。販売価格も他フレームより手に入りやすい


AERO 38/52

AERO 38/52
販売価格:110,800円
東レ T700 & T800
リム外幅: 28.8mm 内幅: 21mm
クリンチャー/チューブレスレディ
スポーク Sapim CX-Ray
AERO38 : 1322±20g、AERO52 : 1415±20g
推奨タイヤサイズ 700Cx 23-43mm


販売価格が抑えられ、且つスポークはCX-Ray。重量も38mmハイトで1322gと非常にコストパフォーマンスが高い製品となっている。これはありかもしれない。デザインも良いと思う


PIEカーボンスポークホイール 36/50

PIEカーボンスポークホイール 36/50
販売価格:129,800円
東レ T700 & T800
リム外幅: 28.5mm 内幅: 23mm
クリンチャー/チューブレスレディ
スポーク ST-01カーボンスポーク
PIE36 : 1325g ±3%、PIE50 : 1455g ±3%
推奨タイヤサイズ 700Cx 25-47mm


ICANにもカーボンスポークのホイールもラインナップされているようだ。公式の掲載だとフィラメント巻き上げと記載されており重量誤差も%表示。このホイールもマシンでリム製造を行っているのかもしれない


カスタムペイントが無料


ICANは塗装ラインも自社で持っている。塗装工程についてまずこの動画を見てほしい。7分35秒の動画で少し長いがとても興味深い

去年までは塗装ラインを外注していたらしくカスタムペイントは基本的に有料だったが、今年から塗装ラインもICAN内に設けることで自社内で完結できるようにしたらしい

ICANフレームの塗装カスタムサービスへようこそ


通常のカスタムペイント

ICANの中の人に話を聞いたところ「A9」「FLYEE」「Graro」フレームのみ、3色以内であればカスタムペイントを無料で実施できるようになったそうだ

こ れ は ス ゴ い ぞ

4色以降からは、1色に付き50USD (約8,000円) でカスタムペイントの対応ができるらしい

他フレームについては、通常のカスタムペイント費用が発生するらしいので注意が必要だ


芸術塗装 (アート塗装)

ICANでは特殊な塗装をアート塗装と言っているようだ。他ブランドでよく見る塗装、所謂アイスクラック塗装もこの枠に入るらしい。アップチャージは150USD (約24,000円) で対応可能らしい。それにしても安い

特殊な塗装
アイスクラック塗装


手書きカスタムペイント

フレームに依頼したデザインを手書きで書いてくれるカスタムペイントサービスだ。筆者の知る限りどのブランドも対応していないカスタムペイントサービスだろう。手書きでしか表現できないデザインがあればこれ一択かもしれない

アップチャージは200USD (約32,000円) で対応可能とのことだ


ダウンチューブのロゴも変更可能

ICANの中の人から聞いた時「おいマジか」と思ったが、どうやら本当らしい。ブランド的にダウンチューブのロゴって宣伝の意味も込めてかなり重要だと思うが、そこ変更させて良いのかw

変更可能なロゴはダウンチューブのみ。ヘッドチューブやフォーク、トップチューブ、チェーンステーに記載されているロゴは変更不可なのだとか (色の変更は可能)

下の項目にあるがカスタムペイントシミュレーターでダウンチューブのロゴの変更も可能。ダウンチューブのロゴを変更する場合、50USD (約8,000円) アップチャージで対応可能とのこと


カスタムペイントのシミュレーター


ICANもカスタムペイントのシミュレーターを用意したそうだ

通常のカスタムペイントはこのシミュレーターで対応が可能だが、デザインパターンが決められているので希望するパターンがない場合はICANへ相談が必要だ

以下URLからカスタムペイントのシミュレーターを無料で遊ぶことができる。因みに決めたデザインを出力することも可能だ


試しに筆者も遊んでみた

本当にダウンチューブのロゴも変更できた。フォントや大きさが決められているので、デザインに合わない場合はICANへ相談した方が良さそうだ

ヘッドチューブやフォーク、トップチューブ、チェーンステーに記載されているロゴは変更不可 (色の変更は可能)

グラデーションしたくなるよね


爽やかバージョン


オーソドックスな感じ


カスタムペイントのシミュレーターで色々と遊べるので暇な時にやってみると良いかもしれない


お得に購入する方法


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割引率は高くありませんが、元値が安いので良い割引になると思います


最後に


ここまで見ていただきありがとうございました

カスタムペイントはELVES (エルヴェス) がかなり強いイメージがあります。次はYOELEOですね。これからICANも加わり三つ巴戦になる可能性も?あるかもしれません

筆者は多く中華ブランドと関わっているので、様々な情報が手に入り、他の人とはまた違った面白い自転車ライフを送れています

最近の中華ブランドはどの製品も品質が高く、大手ブランドに負けないくらいのクォリティも出していると思います。ブランド力についてはこらから頑張っていってほしいと願っています


今回はここまで。次の記事もお楽しみください


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