靴の中敷き
冬の間は雪道を歩くことがあるので1シーズン、ショートブーツを履いていた。
ようやく春になり、しばらく履いていなかった靴を下駄箱から出した。
その靴は、テレビでいっとき話題となった、雨でも滑らない靴底で、
妊婦さんでも滑らないから安心して履けると話題の靴だった。
妊婦でもないけれど、その値段の安さに惹かれて、新し物好きの物好きな私は、その靴を買ったのだった。
履いてみると、かかとの方が少し低い気がした。
全体的にゆるい感じもする。
だからあまり履いていなかったのかと納得。
100均で中敷きを買おうと、いろいろ見ていて、適度なクッション性のある中敷きを選んだ。
中敷は、かかと、土踏まず、指の付け根のところにクッションが、わりと厚めにある。
それを敷いて歩いてみる。やはりもう少し、かかと部分は厚みがあっても良いなぁと、横断歩道をわたると、数人の人に抜かされた。
元々歩くのが遅いうえに、かかとが低く、まだすこしゆるいので、なかなか前に進めない。
明らかに私より年配であろうという女性もスタスタと私の倍の速さで歩いて行った。
また別の中敷を買わなくてはないかなと思いつつ、靴底の底部分を開けてみた。おしゃれなストライプの、もともとある靴の中敷きの下に、100均の中敷きを隠そう。
接着剤などでくっついているわけでもなく、あっさりと底を取り出せた。
そうしてみると中には、何もないどころか、靴を購入後、同じように自分が入れたであろう、またしても100均の中敷きが既に入っていた。。
今は2枚の中敷きを敷いてぎこちなく歩いている。
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