私にとっての"社会"を定義し直す、秋のコースを開催します
みなさんは、 "社会" にどんなイメージを持っていますか?
辞書で引いてみると、
など、さまざまな定義があり、どれもとても抽象的な言葉。つまり、具体的にここからイメージするものは、私たちひとりひとり違う、面白い言葉です。例えば、国や政府をイメージする人もいれば、自分たちが住んでいるエリアや、所属している会社や学校、趣味のコミュニティなどをイメージする人もいそうですよね。
私たちCompathは、この"社会" を、自分たちの手のなかにあるもの、自分たちの手で変えられるもの と信じています。そして、ひとりでも多くの人が同じように感じ、社会にポジティブに働きかけをしていく人たちが増えたら、と願って、学びを作っています。
学びのモデルとするフォルケホイスコーレには、コーヒーを片手に "社会" をカジュアルに語り合う風景があります。そこにいる人たちは、自分たちが社会を作っているという認識を育て、フォルケにいる間も、卒業してからも、日常的に社会に自分の声を上げ、働きかけているように感じます。
これこそ、市民が自分たちの社会をつくる、デモクラシーなのでは。この雰囲気を、日本にも作りたい!
9月に開催するコースでは、いままでに開催してきたコースとは形を変えて、よりこの想いを体現する学びを作ってみることにしました。
というみなさんに、参加してもらえたらと思っています。
こんにちは、Compathです。
今回のnoteでは、この秋に開催する新しいコースについて、いま考えている構想と、私たちの意気込みをシェアします。
東川町を舞台に "社会"との関係性をアップデートする
残念ながら、日本では「自分が社会を変えられる力がある」と感じている人は、他国に比べて少ないことがわかっています。
この背景には、さまざまな理由があると思いますが、一部の理由として "社会" を、自分の力が及ばない大きなものだと捉えがちであったり、社会との関係性やアクションの仕方を改めて考える時間が少ないことがあるのでは、と考えています。
そこで、このコースでは、改めて自分にとっての"社会"と、そこへのつながり方を考えていきます。また、学びを通して、改めて「自分が社会に影響を与えられる存在である」と信じ直せるような時間をつくっていく予定です。
私たちの活動拠点である東川町は、このコースにぴったりな特徴を持つ町だと思っています。人口規模は、約8,500人。大都市や、国全体を考える時よりも、人やもの、自然の関係性、流れが見えやすいと思います。
また、この町には、自らの営みを通して、町やその先の社会にポジティブな影響を与えようと前向きに動いている人たちがたくさんいます。Compathでは、この実践者のみなさんが講師です。
これまでも、たくさんの卒業生たちが、そんな講師の方々の生き方に感化され、自らの社会との繋がり方をアップデートしてきました。
今回のコースでは、講師、ユニークな町民のみなさんとの時間を多く、濃く。東川町という社会での実践を鏡に、みなさん自身と社会の関係性を捉え直す学びの時間をつくっていきます。
受ける学びではなく、つくる学び
フォルケホイスコーレもそうであるように、私たちは、参加者のみなさん自らが"つくる"学びを大切にしています。一般的な学校からは想像しにくいかもしれませんが、クラスの内容も、学校のルールも、なんなら校舎すら、生徒たちの声を受けて、変えていけるのがフォルケホイスコーレ。みんなで話し合い、実際に学校をアップデートし、心地よい状態を体感する。「自分たちの声と意見で、社会が変わる」をフォルケで体験しているんです。
今回のコースでも、みなさんが"つくる"余白をたくさん残します。何も決まっていなくて、最初は戸惑うかもしれませんが、Compathには、成績も評価もありません。浮かんだアイディア、感じたこと、クリエイティビティを信じて、とにかくつくってみる、実験してみるマインドを大事にしていきましょう。
日常の中で醸される、オンラインの学び
さらに(!)新しい挑戦として、このコースでは、オンラインでの学びを充実させたいと思っています。具体的には、下記の予定で考えています。
日常から参加できるオンラインでの学びを多く取り入れることで、より東川町で感じたり、捉え直したことを、自分の社会と照らし合わせて考えたり、そこでアクションをすることを仲間同士で応援し合えるのではないかと考えています。
またこのコースでは、東川町での滞在時間をこれまでのコースより短くしています(3泊4日)。
これまでは、ふとした対話から学びが生まれたり、デモクラシーを深く体感できたり、東川町のことをより深く知ることができたりといったことから、少なくとも一週間は東川町に滞在するコースを実施してきました。なので、期間を短くすることに葛藤もあります。
ですが、今回はテーマに合わせて、そしてひとりでも多くの方に学びの間口を広げるために、新しい形にチャレンジしてみます。
一緒にコースをつくりませんか?
このコース、新しいCompathの実験が面白いな、と思ったみなさんに、ぜひ仲間になってほしいと思っています。
実際に、どんなふうにコースを過ごすのかは、別のnoteにて紹介しているので、見てみてください(6/12更新)。
直接、運営メンバーから、コースのことやCompathのことが聞きたい、という方には、オンラインおしゃべり会(説明会)もあります(隔週ペースで開催)。
みなさんとお話しできることを、楽しみにしています。
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