【Compath親子コース参加レポート】北海道東川町で自然に囲まれた子育てを味わう。
2024年6月、Compathで初の試みとなる親子コースが開催されました。
親子コースは「子育て中でも、親子それぞれが思いっきり楽しめる余白時間をつくりたい」というCompathメンバーの想いから始まったチャレンジです。
コース中はこどもの元気な声を聞きながら、大人たちがゆったりと対話する場面に何度も出会い、いつものCompathのコースとは少し違った豊かさを垣間見る時間となりました。
今回は参加してくれた方に親子コースがどんな時間だったのかを綴ってもらいました。お手紙のような柔らかい文面に触れながら、親子コースがどういう時間だったのか一緒に追いかけられると嬉しいです。
デンマーク発祥の成人教育機関「フォルケホイスコーレ」をモデルにした、
大人の学び舎であるSchool for Life Compath。今回は初めて開催される「育てる」をテーマにした親子コースに参加しました。
期間は3泊4日でCompathの中では比較的短いコースですが、「親と子供が別れる時間」も「親子一緒の時間」もどちらも味わえると知り、すぐに申し込みました。実際、仕事に子育てに忙殺される日々の中では味わえない貴重な時間を私も息子も体験できたと感じています。
今回は親子コースに参加して出会った「School For Life Compath」という素敵な学校のこと、素敵な運営メンバーの皆さんのこと、そして素敵な東川町という町のことを感想として綴ります。
色んなところに旅行に行ってきましたが、帰って2ヶ月後に再び行くほど「また行きたい」と強く思えた場所は初めてです。
いろんなことへの向き合い方を見つめ直そうと参加
今回は、息子1人と母親1人の2人で参加しました。
4歳0ヶ月の息子はとっても甘えん坊で、こだわりが強くて(ちょっとでも自分の基準とズレると嫌)、人混みが苦手。虫さんとか自然は大好きです。
母親である私は、普段は仕事をしている好奇心旺盛人間です。「行きたいから行く。やりたいからやる。」がモットーで、そこに深い理由がなくてもやりたいと思ったらなんでもやりたい人です。
コースへ申し込んだ決め手は、子供が一緒もWelcomeでしかも仕事を休むのも少しだけということでした。子連れ前提なので子供の迷惑を気にしなくていいし、仕事の調整をせずとも普通の有給で行けちゃうのがありがたい。
また、子供を一人の人として扱うということ、子供に向き合う時間も自分に向き合う時間も両方あるということもまさに自分が求めたプログラムでした。
息子が4歳になって「ただ一緒にいる」から「息子にもっと教育をする頃合いかな」という、息子との向き合い方の悩み。一方で、仕事もやればやるだけ成果がもらえるようになってきたことで、仕事を頑張りたい気持ち。仕事と同じだけ息子に向き合いたい気持ち。
その中で、自分自身の「行きたい、やりたい、楽しみたい」を大切にしたい気持ち。色んなことのバランスが分からなくなり、やりたい気持ちとできない現実でぐるぐるしていました。
今回、コースに参加することで、息子との向き合い方、自分との向き合い方、今後どうしたいのか という悩みが少しでも楽になるといいなと思ってました。
親子それぞれが心地よくいられる時間
今回の親子コースでは、校舎のお庭にある植物などで作る「森のMEISHI」に始まり、親子でYOGAしたり、子供はイングリッシュデイキャンプしたりなどなど沢山の素敵なプログラムがありました。
息子は移動の疲れや初めての場所と人で最初はソワソワ、イライラもありましたが徐々に慣れてきて笑顔も増えていきました。
ただ、暑かったのもあってお外に出たがらなかったり、ママと離れられない時もありそんなときは大人と一緒に校舎で過ごしてました。
一番楽しかったことは?と聞くと「紙飛行機を飛ばしたこと」、「信号機ゲーム(だるまさんがころんだ的なゲーム)をしたこと」と教えてくれました。
保育園の行き渋りが激しい息子ですが、Compathで過ごした日々は心地よかったみたいです。
私は、とにかく色々な人と出会えてお話ができたことが本当に楽しかったです。YOGAの先生から東洋医学についてお話を聞く時間や養鶏場の方からお話を聞いて問を考える時間などがあり「食」について考えるコンテンツが印象に残ってます。
忙しいと「食」がおざなりになってたな〜という気づきと
私って四季を感じて食を楽しむのが好きだな〜という気づきがありました。
また、夜になると東川在住の方がご飯を作りにきてくれてそのまま夜ご飯を食べながらお話しする時間がありました。
東川のことをお話し聞けたのももちろん楽しかったですが、それだけではなくて人として素敵なかたがたくさんいたので、ただただおしゃべりする時間が楽しかったです。
子育てしていると息子のママとしての出会いが多くなってしまうので、そうではない、久しぶりに自分の新しい友達に出会えたような嬉しさがありました。
本当にありがたかった、コース中の息子のフォロー
参加にあたって不安だったのが、息子の場所見知りとママから離れないことでした。
ですが、コース中はCompathの皆さんが暖かく見守ってくれて、参加できないものは無理に参加する必要はなく、ママが大人のコースに参加するときは子供に優しく声掛けしてくれて一緒に遊んでくれたり、子供のプログラムに無理なく誘ってくれたりして、私も息子もストレスなくその場にいられたことが一番ありがたかったです。
また、プログラムは校舎の中と外という、離れるとしても目と鼻の先な距離で行われたので、息子が気分で大人の場所と子供の場所を行ったり来たりできたのも本当にありがたかったです!!
Compathの人も校舎も私たち親子には最高すぎました。
東川町という「町」の魅力
コースに参加してみて、一番驚いたのが「東川町」という町の魅力でした。
見るたび、住んでる人の話を聞くたびに「なんだこの素敵な町は」となりました。
自然豊かな上に、ハイセンスなお店に囲まれていて、のどかな時間を体験したかと思えば、先進的な建造物もあって…。こんな場所が日本にあるなんて!!と驚きの連続でした。
教育面でも、森の幼稚園もあれば、平屋の小学校もあって。行政も今まで住んだどこよりも身近な存在で、自分たちで町をよくする雰囲気があり、移住している人も数多くいらっしゃって、私の中の「子育てしたい場所」の概念がガラッと覆されました。
親子コースをただただ楽しみにしていた自分は「東川町」という町に触れることで思ってもみなかったワクワクドキドキに出会えました。
コースが終わって得られたもの。沢山の種まき
3泊4日の中だけで全ての悩みがスッキリ解決!とまでは行きませんでしたが、その手掛かりとなるような、すっごく沢山の種まきはできたな〜というのが感想でした。
息子が他の子と関わるところを外から見たり、息子と他の子が体験している様子を見たりして、色んな息子を味わうことができました。
コース中は自分の今の気持ちを話す、チェックイン/チェックアウトと呼ばれる時間があります。恥ずかしがり屋の息子は自分の気持ちを話すことが滅多になくて、コース中も恥ずかしいからやらないと言ってたのですが、最後のチェックアウトの時間では勇気を出して自分の気持ちを皆の前でお話ししてくれました。
「ママだーいすき」って一言でしたが、その言葉を選んでくれたことも、勇気を出してお話ししてくれたこともどちらも素敵なフォルケの宝物の思い出になりました。
私は色んな話を聞いたり問を考えたりして、改めて自分が好きなことを再確認できました。
「子育てどうしよう」や「ワークライフバランス」みたいな悩みど真ん中の回答はなかったけど、もっと人生の根本の「自分の好きな時間」とか「自分の好きなご飯」とかそういうものを見つけました。
子供がいる分、落ち着いて考える本当に静かな余白時間を取ることは無理でしたが(笑)それでも、もっと余裕を持って「豊かに生きよう」という新たな指針みたいなものは見つけられました。
大自然あふれる東川町で、広い空のしたで、開放的な空間で過ごせたことが私に新たな気づきをくれたと思ってます。
さいごに
「余裕」があって「豊か」ってこういうことかもしれないって体感することで、今後の人生の選択肢が増えたような感じがしました。
沢山の種まきがなされたので、今後はもっと深く考えたり、日常の中に「豊か」と思うものを取り入れてみたり、また東川町に行ったりして、ゆっくりゆっくり自分と息子を育てていきたいなと思っています。
運営のみなさん、出会ったすべてのみなさん
素敵な時間と空間を本当にありがとうございました。
Compathでは、25年冬に親子コースを開催する予定です。
もし今回の記事を読んで、親子コースに興味を持っていただいた方がいらっしゃいましたら、下記のフォームからお問い合わせください。
コース開催詳細が決定次第、優先的にご案内させていただきます。