影響を受けたビジュアル書
私が現在のビジュアル書の制作仕事で、身をたてるきっかけになった本が何点かあります。
これから数回に渡って、そうした書籍をご紹介しますね。
最初の1冊はこれ。
『Visual Language:視覚言語へのデザインアプローチ』
ピーター・ボニッチ著
(2000年3月出版 発行:エクシードプレス 発売:ビーエヌエヌ)
下の左側の写真です。
右側がその原著
Visual Language: the Hidden Medium of Communication
by Peter Bonnici
(1999年出版 発行:RotoViision SA)
日本語版の権利を当時働いていた会社でパッケージャーとして取得し、翻訳やデザインを手がけた上で、クライアントであるエクシードプレスさんに発行をお願いしました。
この本は「すべての言語が言葉で書かれているとは限らない。色・書体・図形・比率・質感・写真といった言葉以外の視覚言語を使って、どのように他者とコミュニケーションを図るか」について、ブランディングとアイデンティティデザインの実践例を示しながら解説しています。小難しい説明ではなく、カラー図版を追いながら読み進めていく、ものの見方や考え方の本です。
言葉以外の要素が、他者とのコミュニケーションツールになりうるという考え方は、フィクションばかり読んでいた当時の私には衝撃でした。ビジュアルの持つパワーに気づかせてくれた、その後の私を形作った大切な1冊です。
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