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英語とリベラルアーツといえばICU!外資系企業や外交官を多く輩出する国際基督教大学での知られざるキャンパスライフ

外交官や国際職員、通訳といった海外渉外に携わる仕事に多くの卒業生を輩出している大学として有名な国際基督教大学(通称:ICU)。国際色豊かでリベラルアーツを重んじ、受験時の募集は教養学部リベラルアーツ学科の1つしかない。大学の講義も英語が多く、在籍の留学生も多く、日本にいながらまるで海外大学のキャンパスライフを送ることができる。そんな知られざる国際基督教大学のキャンパスライフに迫る。

国際基督教大学教養学部リベラルアーツ学科
学部|国際基督教大学(ICU)
冒頭前述の通り、国際基督教大学には1学部の1学科しかない。ただし、卒業時にはしっかりと専攻(メジャー)をもって卒業するようだ。まるで東京大学の進学選択(通称「進振り」)のような制度で、入学時には専攻が決まっておらず、在学時に専攻を決めていくスタイル。自主的な専攻の選択が可能な様子であり、メジャーも2つ選べたり(ダブルメジャー)、あるいはマイナーという副専攻も選べるようだ。選べる専攻の幅も広く、数学、物理、化学といった自然科学から、社会学系、政治学、歴史、文化学、地域研究といった文理のどちらも選択できる。11世紀以降ヨーロッパの大学で体系づけられた教育システムを踏襲・継承しており、アカデミアの伝統と権威を感じる。

西欧アカデミズムの伝統への配慮は、キャンパスの構造にも現れている。ハリーポッターのホーグワーツやケンブリッジ・オックスフォード大学でもたびたび見られる『芝生』は、言語やバックグラウンド、文化を超えて繰り広げられる「対話の場」として大学のシンボルである。さらに、独特な名前と外観の校舎などにも西欧アカデミズムの影響が見受けられる。
メジャー|国際基督教大学(ICU)

授業は「少人数制」であり、講義参加者・講師との間のコミュニケーションがしっかりできる「対話型授業」を尊重している。まず、少人数制の教育は、「リベラルアーツ実現のための必須条件=少人数教育」という理念に基づいており、中世以降紡がれたヨーロッパ・キリスト主義の伝統の教育方針が反映されていることがうかがえる。また、対話型授業は、教員と学生、学生同士がディスカッションを通じて学問のテーマを掘り下げ、知識を深め、専門性を高めることができるのが魅力である。
少人数・対話型授業|国際基督教大学(ICU)

最後に、ICUの特色は数字によっても示されている。例えば、在籍生徒の60%が留学経験を持ち、在籍教員の1/3以上が外国籍である。このデータからも、ICUが国際志向の教育体制を強調していることが分かる。さらに、31のメジャー(専攻)という幅広い学問領域と、膨大な830もの開講科目数が存在する。この多彩なカリキュラムは、学生が大学生活を通じて自分の興味や情熱を発見し、好きな分野を深める機会を与えている点が素晴らしい。このような点から、ICUは国際的な視野を広げつつ、個々の学問への探求心を育む魅力的な教育環境を提供していることがうかがえる。
数字で見るICU|国際基督教大学(ICU)