株式会社ファンケル 池森賢二
健康食品の製造販売や、化粧品を手掛けている株式会社ファンケル。創業者として成長させたのが池森賢二さんです。池森賢二さんは1937年6月1日生まれで、今年で83歳、いまだに経営の第一線に立っています。ファンケルの成り立ちやこれまでの取り組みなどをまとめました。
池森賢二さんの会社「株式会社ファンケル」
元々都市ガスの会社で働いていた池森賢二さん、10年以上その会社で働きますが、起業を行いたいと考え、退社し、アイデア商品を販売する会社を立ち上げます。しかし、これがうまくいかず倒産、一転して借金返済に追われる日々を過ごします。その後なんとか返済を済ませたものの、今度は池森賢二さんの奥さんが化粧品を使っていく中で肌荒れに悩まされる事態に。市販されている化粧品に肌荒れの原因があり、多くの女性が困っていることを知った池森賢二さんは、添加物などを含まない化粧水を考案、容器を1週間で使い切れるものに小分けしたことで爆発的に売れました。サプリメントなどの健康食品も、健康の偏りをなくしたいという思いから作られ、今では誰しもがサプリメントで健康を整える時代となっています。
池森賢二さんの創業者としての役割
一度は経営から退いた池森賢二さんでしたが、再び復帰し、2019年にキリンとの資本提携を行いました。ファンケルの次をどのように考えるか、このまま死んだら大変と考えます。事実、池森賢二さんが経営から抜けた時期、業績は低迷していました。低迷しないために、自分がいなくなってもファンケルが輝き続けるために、池森賢二さんはキリンとの提携を選びました。世界的な有名企業からのオファーを受ける手もあったものの、第一にあったのは社員のこと。そのためにも日本の会社と手を結ぶことになります。
池森賢二さん株式会社ファンケル 池森賢二感想
自らが経営から手を引いた時期、社長がどのように経営を行ってきたか、その社長の気持ちを汲み取りながらもドライに振り返る池森賢二さん。そこにはファンケルを少しでも大きくしたい、ファンケルを守りたいという思いがありました。一方、創業者として権限を残さないとも語る池森賢二さん。最高のパートナーを見つけ、全幅の信頼を集める人に任せられるからこその英断です。80歳を過ぎても現役として頑張り続けた池森賢二さんですが、これでようやく落ち着いた毎日を過ごすことができ、余生を送ることができます。