異素材アクセサリー "chowa" シリーズに込めた想い
"海"をモチーフにしたアクセサリーを制作している、comotoです。
今回、新たにお披露目する異素材アクセサリー "chowa" シリーズができるまで、色んな心境の変化があったので、作品に込めた想いと併せてつらつらと綴りたいなと思います。
異素材アクセサリー制作の背景
しばらくの間、新作を作ろうとすると、"手に取る人に気に入ってもらえるかな?""欲しいと思ってもらえるかな?"など周りの視線が気になり、思うように作れない・・という時期がありました。ネガティブになり落ち込んで、自分自身、コンセプトに掲げている "respect my wave" という状態になかったと思います。
そんな時、近所の海を散歩していて、すごくキラキラした水面が、見る角度・位置で表情が全く異なる様子に目が留まりました。
自分も人も、あらゆるものごとにも、色んな側面があるよなあ..とぼんやり思い、「まずは自分が惹かれるもの、ワクワクするものを作ろう」と考えると、心が軽くなりました。
そこで、自分がどんなモノに惹かれるか・作りたいか考えた時、"異素材の組み合わせでできたもの"が浮かびました。
なぜ好きか深く考えたことはなかったですが、きっと異質なもの同士が心地よいバランスで存在している状態="調和の取れた状態"が見ていて好きなんだと思います。
"chowa"シリーズに込めた想い
そんなこんなで、silver925と、ひとつとして同じ形のない"個"の要素が強いシーグラス(海で波に揉まれることで角の取れたガラス片)、+なにかの組み合わせで作品を作ろうと決めました。
大事に育てていきたいこのシリーズに付けた名前は、"chowa"
-chowa series-
作品完成までのあれこれ
いざ作ろうと思ってから作品完成まで、半年以上・・と長い時間を要しました。素材選びから何度も何度も試作を重ね、やっと成功!と思ったら、素材特有の課題に気がつき、また素材選定からやり直し..と数えきれないほど失敗を重ねました。
そして今回辿り着いた組み合わせが、シーグラスとsilver925、さらに、波のゆらぎを表現する透明糸、水の滴る様子をイメージしたガラス粒です。
(裏話ですが、最初は全く異なる素材を検討していて、何だこれ・・なものが出来上がった末に方向転換したり、シーグラスのパーツの最初の試作品では靴紐を通しているようにしか見えなかったり(苦笑)、という状態からのスタートでした。そして、別の糸を検討していたところから今回の透明糸に行き着き、さらにピッタリくる加工方法を見つけるまで本当に長い時間を費やしました。見つけた時は、思わず小躍りしました・・!)
最後に
このシリーズは、完全一点ものとなります。
シーグラスのパーツは、それぞれ心地よいバランスを探りながら
透明糸を通す穴の位置、通し方、ガラス粒を置く位置、大きさ、端の始末など細部までこだわっています。
異素材ながらしっくりくるsilver925との組み合わせを模索しながら、ワクワクして作った作品たち。
手間はかかりますが、どれもとても愛着があります。
また、シーグラスの特性上、自然の風合いによる凹みや欠けなどを含むものもありますが、そんなところも個性として愛でてもらえたらと思います。
手に取ってもらう方に、"chowa"シリーズを通してcomotoが大事にしているコンセプト、 "respect my wave" を日常の中でふと思い出してもらえますように。